white croquis

思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

自然科学

台風シーズン到来!「リアルタイム気象観測情報」まとめ

日本では、幸いにもインターネットの普及で、気象レーダーの画面や河川の水位情報が誰でもリアルタイムに得られるようになっていますが、__縦割り行政__の影響か、管轄が省庁、国や自治体などバラバラで、情報源が散在しているため、せっかく提供されている…

科学雑誌が少ない今『Nature ダイジェスト』がバックナンバーもPDFで全文読めてお手頃!

近頃書店へ行って感じるのが「科学雑誌がほとんどない」ということです。 ん十年前は、もっとたくさんあったと思いましたが、今現在、そこそこの規模の書店に並んでいるのは『Newton』と『日経サイエンス』くらいでしょうか。少し大きい書店なら『子供の科学…

「再生可能エネルギー」という言葉の誤訳と誤解

「再生可能エネルギー」という言葉が一般的に使われるようになって久しいですが、おそらくかなり多くの方がこの用語の意味を誤解していると思います。 そもそも元の英語に「再生」の意味は入っていない 「再生可能エネルギー」と聞くと、「再生が可能でリサ…

生物多様性オフセット!? 〜根強い要素還元主義〜

今年は「国連生物多様性年」とされている関係で、今年に入ってから「生物多様性」という言葉をより一層頻繁に目に耳にするようになりました。そんな中、1月18日に「生物多様性オフセット」に関するシンポジウムが開かれたそうです。 HugeDomains.com 生態適…

木を切って大気中の二酸化炭素を減らす

森林は二酸化炭素を吸収しない「大気中の二酸化炭素を減らすには木を切るのが手っ取り早い」という話は、生物(学)にあまり詳しくない人には驚きをもって受け取られることがあります。小中学校の理科では「植物は光合成により水と二酸化炭素を吸収して酸素を…

デジカメでリモコンやレーザーマウスの赤外線を見る

Photo by OpenSpace最近は比較的知られているようですが、デジカメや携帯電話のカメラを使うとテレビなどのリモコンが発する赤外線が見えるのはご存じでしょうか? デジタルカメラに使われているCCDやCMOSセンサーなどの撮像素子は、もともと赤外線も受光す…

「新型インフルエンザ」はいつまで「新型」なのか?

ここ数ヶ月、ニュースなどでよく目にする「新型インフルエンザ」。 当初は「豚インフルエンザ(Swine flu)」と呼ばれていたのはご存じの通りで、畜産業界への配慮や豚に感染するインフルエンザと区別する必要などから、今年の4月30日にはWHOが「Swine flu」と…

自然の動物園化? 〜「生物多様性」の意義と「動的平衡」〜

少し前にトキの放鳥がニュースになっていた。 環境省_平成21年度 トキ放鳥の日程について(お知らせ) http://www.env.go.jp/nature/toki/ http://ibis-info.blog.ocn.ne.jp/diary/(http://www4.ocn.ne.jp/~ibis/station/index.html) 日本では野生のトキ…

理科は好きだけど、理科「が」好きなわけじゃない

村田製作所のCMの「理科はすきですか」というコピーを見てふと思ったこと。 HOME | 村田製作所 学校の教科としての「理科」は案外範囲が狭い。自分の場合、自然科学や科学技術が好きなので理科は好きだけど、理科「が」好きなわけじゃなくて、たまたま好きな…

シャボン玉で部屋の空気の流れを可視化できるかも?

Photo: "memorial rebirth" - Shinji Ohmaki at 豊田市美術館 2010会社の給湯室でハンドソープの詰め替えをしていたら、小さなシャボン玉がいくつか飛び出した。見ていると、ふわふわと漂って換気扇の方に向かっていき、外に吸い出された。 これを見てふと、…

思考の絶対的基準点

以前、「全ては相対的に - white croquis」というエントリーで、最後にこんな事を書いた。 絶対的な概念を認めたら負けかなと思っている。「生」と「死」を除いて。 これは客観的な思考のために「生死」を唯一絶対的なものとして、それ以外は全て相対的にと…

ヤモリがキューっ

家の玄関にちっちゃいヤモリがいた。サササっと靴箱のすき間に入って、靴箱を開けるとつぶれちゃいそうな位置に入ってしまったので、つかまえようとしたら「キューっ」って鳴いた。ヤモリの鳴き声は初めて聞いた。まだ子供なのか、わりと簡単につかまえられ…

動機や欲求の源はエントロピー増大の法則?

人間を含む動物の行動を引き起こす動機や欲求は、自然界の普遍の原理、エントロピー増大の法則で知られる「熱力学第二法則」に従って生じているのではないかと思えてきた。以前、自分のもう一つのブログで、こんなことを書いていた。 「納得」はたとえ非論理…

映画『アース』公式サイト日本語版の致命的な誤訳

1/12から公開されている映画『アース』。BBCワールドワイド公式サイト日本語版で「この映画について」を見ると、こんなことが書いてある。 50万年前、巨大な隕石がまだ若かった地球に衝突した。その衝撃は計り知れず、この惑星そのものを23.5度も傾けてしま…

「○○をなくそう」と考えるからなくならない

よくスローガンに「○○をなくそう」というのがある。 なくなるアテのなさそうなものでも「意識を高めるため」などとして「なくそう」と呼びかける。それ自体に全く効果がないとは言わないけど、かえって論点をわかりにくくしてしまっているんじゃないかと。 …

「科学的」であること

「科学的」という言葉には2種類の意味があるように思う。 客観性、普遍性を持った科学に基づく本来の意味での「“科学”的」 科学風、学術風であるという意味での「科学“的”」 前者はいわゆる正真正銘の科学。後者は前者を含む場合もあるけど、一見科学のよう…

全ては相対的に

人やものの価値は、それが置かれる状況・環境によって相対的に決まると思う。 希少価値の高いアイテムが、マニアの間では非常に高い価値があっても、そうでない人にとってはただのガラクタに等しいかもしれない。人であっても同じこと。同じ人でも、置かれる…

大ねずみ

夕方、家の近くの川の堤防を自転車で走っていたら、サギやカモと少し離れた河原に、のこのこと歩くヌートリア発見。ここしばらく見かけなかったけど、やっぱりまだいたんだ。 じーっと見ていると、しばらくして水に入ってヌーっと泳いでいってしまった。ヌー…

ヤモリ

家に帰ると、玄関のドアの下の方にヤモリがへばりついていた。 近づくとぺとととーっとドアの下の隙間に入り込んでしまった。(あれ、ドアの下に隙間なんてあったんだ) ドアを開けてつぶしてしまったらいけないなーと思って、そーっと開けると、あれ?どこ…

書評『システム現象学―オートポイエーシスの第四領域』

[asin:4788510030:detail] 書店で衝動買いして、しばらく積ん読状態だったのを掘り起こして読み始めたところ。 読み始めてすぐ、個人的にここ数年で最大のヒットを予感した。 現象学者が語る現象学よりもずっとわかりやすい。 現象学~認知科学~システム論…

やもりのしっぽ

さっきカーテンにヤモリがいた。捕まえる途中でしっぽ切られて、フニフニとはねるしっぽ。 昔からこの辺りにはカナヘビが多いけど、今年はカナヘビよりも家の周りでヤモリを見掛けることが多い。 ヤモリは生息地が「民家」となっていて、外にはいないことに…

今日の買い物と気象レーダー

今日の帰り際に名古屋駅前のジュンク堂で、先週から目を付けていた新刊、河本英夫『システム現象学 オートポイエーシスの第四領域』(新曜社)を購入。 [asin:4788510030:detail] 雨が少し降っていたので、携帯で気象レーダーをチェックし、雨の領域が通過した…

書評『疑似科学と科学の哲学』

疑似科学と科学の哲学作者:伊勢田 哲治名古屋大学出版会Amazon 「科学的方法論」を人に説明するのに何かいいネタないかな…と探していて見つけた本。帯書きは「疑似科学を通して科学を見る」。 先に「ト」だとか「ト」じゃないとか決めつけない、ニュートラル…

書評『ユーザーイリュージョン―意識という幻想』

ユーザーイリュージョン―意識という幻想作者:トール ノーレットランダーシュ紀伊國屋書店Amazon 「意識は0.5秒遅れてやってくる」 これはおもしろかった。 情報の本質、言語やコミュニケーションの本質について、熱力学第二法則、情報理論をバックグラウンド…

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