white croquis

思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

日本の音楽/オーディオ界隈の現状と自分の感覚がズレすぎて、オーディオへの関わり方を方向転換した話

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ここ数年、このブログはオーディオ機器のレビューやオーディオ関係の記事が大半を占めていますが、先日あることを機に「オーディオ」への関わり方を方向転換し、「普通の人」と同様にオーディオを楽しむことにしました。

一体何を言っているんだ?という話ですが、こんな話です。

ここ数年の自分の「オーディオ」に対する見方や考え方

カセットテープ時代のWalkmanでオーディオに目覚め、学生時代から地元で開催される「オーディオショウ」に足を運んだり、バイトをしては単品コンポーネントオーディオ機器を少しづつ組んでいったり、昔から音楽やオーディオへの関心やこだわりは高かったのですが、仕事が忙しくなったり転職したり引越したりで、しばらくブランクの期間がありました。

そんな中で一つの転機になったのは2013年に過労とストレスによるうつ発症での自宅療養開始。リハビリを兼ねて書いていたこのブログの記事の一つが、予想外に反響があったのをきっかけにオーディオ熱が再燃しました。

当時は「ちょっとしたオーディオ機器や工夫で音楽をより高音質でより楽しめる」というオーディオの楽しさを少しでも多くの人に知ってもらえれば、と「人に薦めたいオーディオ機器」という視点がメインで、イヤホン・ヘッドホンや USB DAC、アンプなどを探したり、ブログで紹介したりしていました。

その根底には、自分がオーディオを今後も楽しみ続けるためには、日本の「オーディオ市場」が今後も存続している必要があり、そのために「オーディオファンの人口」が増えてその裾野を広がることに、微力ながらも貢献したいという想いもありました。

自分は日本の音楽市場でもオーディオ市場でも「マノリティ」だった

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ハイレゾDAP比較一覧 2021年6月版 〜AKM工場火災の影響が色濃い2021年上半期のDAP新機種動向

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2021-07-08 更新

AKM製DAC搭載機のDAC換装リニューアル機や数量限定機種が多くリリース

前回の2021年1月の時点から半年近く経ちましたが、今のところは昨年のAKM延岡工場の火災の影響でAKM製DACを搭載する機種のDACを換装したリニューアルモデルや、AK4497を筆頭とするAKM製DACの各社のストック数に合わせた数量限定でのリリースや発表などが目立つ形になっています。

AKM延岡工場火災の影響とその後の動向

FiiO M5 や Lotoo PAW S1 などに採用されている、ヘッドホンアンプ内蔵DAC「AK4377」の他、ローコストDACチップのいくつかは、ルネサスエレクトロニクス社の工場にて委託生産が開始されているようですが、AK4490, AK4493, AK4497, AK4499 といったオーディオファンには馴染み深いハイエンドクラスのオーディオDACは生産終了となり、各メーカーのストックおよび市場流通在庫がなくなり次第、採用機種の新規生産は終了すると思われます。

しかし、現時点(2021年6月)でのAKMのWebサイトには、生産終了となった AK4490EQ, AK4493EQ と同一スペックの AK4490REQ, AK4493SEQ が「開発中」のステータスになっているほか、欄外に「AK4498EQ, AK4499EQ: フラグシップ DAC 製品のリニューアルプランは近日中に公開予定です」との表示があり、DACの生産には1年ほどかかるというスパンを考えると時間はまだかかるであろうものの、これらのDACは近い将来リニューアルして復活する可能性もありそうです。


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ちなみに、AK4191とAK4498 は、デジタルフィルター+ΔΣモジュレーター(AK4191)とD/Aコンバーター(AK4498)をセパレート化した、PCM 64bit/1536kHz, DSD 45.1MHz にも対応するDACソリューションで、昨年の夏には開発はほぼ出来上がっていたようです。

AKM延岡工場は現時点でも復旧時期の見通しはまだ不透明のようですが、火災時に天井が一部崩落するなど損傷の大きい最上階の解体などは始まっており(台風対策も兼ねてでしょうかね…)、再びデジタルオーディオの世界に音楽性豊かな音に定評あるDACメーカーとして返り咲いて欲しいものです。

2021年上半期の新機種では、こうした事情からAKM製DACの事前確保数によって各社それぞれ異なるアプローチで製品展開をする形になっているのが、興味深いところです。その詳細についてこの記事の後半で分析しています。

ハイレゾDAP比較一覧 2021-06-18 版(PNG画像4枚)

Last updated at 2021-07-18: FiiO M11 Plus LTD 国内価格追記

今回、2021年6月時点で発表および海外で先行して発売開始されている新機種に加え、前回掲載しきれなかった機種も追加し、全85機種(バリエーションを除く)の本体サイズを実寸比でスペックと共に比較した「ハイレゾDAP比較一覧」を2021年6月時点の最新版に更新し公開しました。

ENTRY (〜$399/〜約4万円)

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MID-RANGE ($400〜$999/約4万円〜10万円)

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PREMIUM ($999〜$1,690/約10万円〜20万円)

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Whizzer "Kylin" HE01 レビュー 〜1万円以下の価格に目と耳を疑う、才色兼備・完全無欠の万能イヤホン

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中国での前評判からただならぬ様子だった「Whizzer HE01」

この「Whizzer "Kylin" HE01」というイヤホン。いやはや、とんでもない機種が出ました。 中国で昨年2020年11月18日に発売され、日本では2021年1月29日(金)に発売

1万円前後の有線イヤホンは、ひとまずこの機種を買っておけば間違いありません (断言w)。

この価格帯では稀に見るほどにおそろしくバランスが優れており、スマートフォンで聴いてもよし、変換アダプターやBluetoothレシーバーで聴いてもよし、はたまた数万円〜数十万円の高級ハイレゾオーディオプレイヤーでもよし、と再生機器の性能が上がるとそれに応じて音質がアップグレードされていくのがわかりやすいため、どんな再生環境でもクセなく素直に鳴らしてくれます。

また、音源の音質をあるがままに表現するタイプなので、再生機器と同じく、録音のよい音源ほどその魅力が存分に引き出される傾向があります。また、何かが強調されるといった音のクセがほぼないため、あまり録音状態のよくない古いタイプの音源でも、その「風情」を足し引きなしに味わうにはうってつけで、ある意味リファレンス的に使える機種かもしれません。

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微博(Weibo)で誰もが絶賛するという初めて見る状況

さてこの今回の「Whizzer "Kylin" HE01」、昨年2020年の9月、中国ではコロナ禍が概ね収束し感染対策をとりながら再開されていたオーディオ展示会にプロトタイプが登場し、その後も中国各地で開かれた展示会ではその美しいフォトジェニックな外観もあってか妙に注目を集め、毎回必ずこの機種の美しい写真が微博(Weibo)にアップされ、昨年11月18日の中国国内発売が近づくと、この機種の写真を見ない日はないと言っても過言ではありませんでした。
そして、美しい写真と共にアップされる先行試聴レビューが、どれもこれも非常に高い評価ばかり…

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