追記:
この記事は2007年当時のものです。現在の Amazon には「ほしいものリスト」といった、この記事でやろうとしていたことそのままの機能があります。
そういえば、Amazon は携帯でも見られるんだった…(今更)
PCと携帯電話で相互に参照できるオンラインサービスがいくつかあるけれど、携帯向けサイトで毎回ログインするのが面倒だったりレスポンスが悪かったり、はたまたPCサイトが凝りすぎでスペックの低いPCでは実用にならなかったり・・・と、いまいち「使えるな~」と思ったものがなかった。そんな中、なんで今まで気づかなかったんだろう?というのが、Amazon。
もともと、Amazonのショッピングカートは直接買う以外にもWeb上で見つけた本やモノの「買い物リスト」「気になる商品リスト」としてPC上で使っていたのだけど、そういえば携帯サイトがあったなーとふと見てみたら、普通にショッピングカートでPCで追加した商品が見られた(!)。いや、今更驚くべき事ではないのだろうけど。
Web上で気になる本を見つけても、ふらりとリアル本屋に行ったときに「あれ、なんてタイトルの本だっけ?」と思うことはよくあること。そんなとき、その本をAmazonのショッピングカートに追加さえしておけば、携帯で覗けばスグに思い出せるという寸法。毎回ログイン操作をする必要もないので操作のストレスもない。 実際に立ち読みして気に入ればそのまま本屋で買えばいいし、ハードカバーの大きな本だったりして荷物になるというときはAmazonで買えばいいし、これは便利。本屋で買った後は「□持ってます」にチェック。
この使い方、本屋にとってもAmazonにとってもメリットがあると思う。オンラインショッピングは便利とは言っても、やっぱり大きな本屋に行って気の向くままに本を手に取るのは楽しいし。
欠点は、携帯では「ショッピングカートの商品」のみ表示されて「カートに保存した商品」が見られないので、実際にAmazonで1点だけ買いたいときに、「今は買わない」ボタンをたくさん押さないといけないこと。
ちなみに、Amazonの検索キーワードで本の裏に書いてあるISBN番号(4-0000-0000-0 とか)を入力(ハイフンは不要)して検索するとその場でAmazonでの評価が見られ、そのまま「気になる本」としてショッピングカートに追加→家に帰ってからPCでじっくり検討という、逆のことも可能。
単なるメモや購入だけにとどまらず、購入までの「行動の動線」がつなげられる単一のサービスというのは使いやすいと思う。
今回の例は、AmazonとPC、Amazonと携帯だけではできなくて、AmazonとPCと携帯とユーザーの行動様式が全て揃って初めて成り立つパターン。もちろんAmazonとPCだけでも充分満足できるサービスなのだけど、より広い範囲の行動様式・動線までカバーすることで一段と利便性が上がる気がする。動線が押しつけがましくしないというのも重要かも。
こうしてみると、「ユーザーの行動様式をアシストする環境を提供する」というのが「サービス」の本質の一つなのかなとも思う。
(goo blogより移植)