ステレオサウンド別冊の『DigiFi』誌で、No.15〜17 の3号連続特別付録が、8月25日に発売された No.15 を皮切りに遂に開始されました。これから約半年かけて、DigiFi 編集部が企画し Olasonic 社が開発した、次のハイレゾ対応デジタルオーディオ機器が順に発売されていきます。
- No.15 D/Dコンバーター兼A/Dコンバーター(24bit/96kHz ハイレゾ対応:同軸デジタル出力)
- No.16 ヘッドフォンアンプ搭載D/Aコンバーター(24bit/96kHz ハイレゾ対応:同軸デジタル入力)
- No.17 デジタルパワーアンプ(バイアンプ対応/Olasonicの独自技術「SCDS」によりUSB電源で 12W+12W)
詳細は、『DigiFi』誌でも解説されていると思いますが、デジタルオーディオにあまり通じていないと、一体何を買えば何ができるのか?よくわからないかもしれません。
実は自分もまだ、No.15 も買っていなくて、どれをどう買おうかと悩んでます(^^;
そこで、各号の付録の構成を図にまとめてみました。一体何があれば何ができるのか、参考になるかも?
『DigiFi』No.15〜No.17 特別付録の全貌
No.14に予告として掲載されていた情報を元にすると、次のような構成になっているようです。
(追記1:Vol.15を入手したので直結端子形状等を修正しました 2014.8.31)
(追記2:Vol.16に光デジタル入力が追加されているのに今更気づいたので修正しました 2014.11.22)
(追記3:Vol.17の発売日が決まったようなので、追記しました。 2015.1.24)
簡単に言えば、
- 「 No.15」 を購入
→「ハイレゾ対応 USB D/Dコンバータ(同軸デジタル出力)兼A/Dコンバータ」が手に入る(PCと接続するUSBケーブルが別途必要)
※追加でオプション「サンプリング周波数/ビットレート表示LED」を購入して接続することもできます。 - 「No.15」 と 「No.16」(11月25日)を購入
→「ヘッドフォンアンプ搭載ハイレゾ USB DAC/ADC」が出来上がる(直結可能) - No.15 を買わずに 「No.16」 + 「No.17」(2月下旬)を購入
→「同軸/光デジタル入力ヘッドフォンアンプ搭載デジタルアンプ」が出来上がる(ただし接続用ケーブルが別途必要) - 「No.15〜17」全てを購入
→「ヘッドフォンアンプ搭載ハイレゾUSB/同軸/光入力デジタルアンプ」が出来上がる(ただし接続用ケーブルが別途必要) - 「No.15〜17」全てに加え、「No.17」をもう1冊購入
→「バイアンプ対応ヘッドフォンアンプ搭載ハイレゾUSB/同軸/光入力デジタルアンプ」が出来上がる(ただし接続用ケーブルが別途必要)
といった感じになります。他にオプションで専用ケースや専用ケーブルが販売されます。
仕様を一覧にするとだいたい次のような感じになりそうです。(※DigiFi No.14の情報を元に作成しています/追記:DigiFi No.16 を入手したので搭載チップ等の情報を更新しました (2011.11.25))
主な仕様 | 使用チップ | |
---|---|---|
No.15 2014/8/25発売 |
D/Dコンバーター (24bit/96kHz) 入力:USB×1, RCA×1 出力:同軸デジタル×1, USB電源パススルー, No.16直結コネクタ 電源:USBバスパワー 重量:51g |
BRAVO SA9023(USBオーディオコントローラ) PCM1808(A/Dコンバータ) |
No.16 2014/11/25発売 |
ヘッドホンアンプ搭載DAC (24bit/96kHz) 入力:同軸/光デジタル×各1, No.15直結コネクタ 出力:RCA(プリアウト)×1, ステレオミニ×1 電源:MicroUSB または No.15直結コネクタより給電 重量:53g |
DIR9001(デジタルオーディオレシーバー) PCM5100A(DAC) |
No.17 2015/2/23発売 |
デジタルパワーアンプ 入力:RCA(プリイン)×1 出力:プッシュ式スピーカーターミナルL/R各1系統 電源:MicroUSB より給電(ACアダプタ付属) 重量:71g |
TPA3130(デジタルパワーアンプIC) |
と言っても、これでもまだわかりづらいと思うので、個別に見ていきましょう。
第1回:『DigiFi No.15』付録「D/Dコンバーター」でできること
「D/Dコンバータ」というのは、文字通りデジタルからデジタルに変換すること。この場合は、USBから同軸デジタル(S/PDIF)に変換することを指します。そのため、すでに「同軸デジタル入力」端子のある DAC(D/Aコンバーター) やアンプ、CDプレイヤーなどを持っていれば、同軸デジタルケーブルで接続して音楽を再生することができます。もしそうした機器がない場合は、次の「No.16」を待たなければいけません。
あるいは、この機種にはアナログ入力端子とA/Dコンバーター(アナログからデジタルに変換)を搭載しているため、カセットデッキやレコードプレイヤーなどのアナログ音声をRCAステレオピンケーブルでつなげば、パソコンに 24bit/96kHz のハイレゾで録音するといった使い方もできます。
(追記:Vol.15を入手したので直結端子形状等を修正しました 2014.8.31)
詳しくは、『DigiFi』誌や下記の記事などを参考にしてみてください。
D/Aコンバーターを持っていない人にとっては、「No.15」だけでは実はアナログ音声のデジタル化くらいしかできないので、これから USB DAC でデジタルオーディオ/PCオーディオを楽しみたいという方は、11月25日発売の「No.16」まで待つか、手頃な USB DAC を手に入れて体感し、改めて音を比較してみるというのも面白いかもしれません。
9月5日に渋谷ヒカリエでイベント開催
また、9月5日(金)に渋谷のヒカリエで、今後発売予定の全機種を組み合わせた試聴もできるイベントが開催されるようなので、お近くで都合のつく方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
それにしても悩ましい3分割です...
※追記:DigiFi No.16 の発売日(11/25)を追記更新しました