予告通り、Microsoft は 2014年4月8日(米国時間)をもって Windows XP のサポート終了をアナウンスしました。
本日以降は Windows Update で新しい脆弱性対策のアップデートは用意されないようですが、先ほど試したところでは、Windows Update 自体は 4/8 付分までは適用できるようです。
Windows XP を象徴するあのデスクトップ画像
Windows XP といえばデフォルトで設定された、草原のようなあのデスクトップ画像を見たことがある人が多いのではないでしょうか。(メーカー製パソコンの場合は、各メーカー独自のデスクトップ画像になっていることが多いですが)
この写真は、元ナショナルジオグラフィックの写真家 Charles O'Rear 氏が、アメリカ合衆国、カリフォルニア州ソノマで撮影したものだそうです。日本語版では「草原」と表記されていますが、英語版のでは "Bliss" という名称になっています。
あの場所はその後ブドウ畑になっていた
WikiPedia によれば、撮影した Charles O'Rear 氏は当時、ワイン造りに関する写真を撮っており、この場所はその後ブドウ畑になったようで、Google ストリートビューでもその様子を見ることが出来ます。
アートプロジェクト「After Microsoft」
Windows XP がリリースされ、世界中の人の目に触れて誰もが知ることになったこの写真ですが、2006年に、ストックホルムを拠点に活動する Simon Goldin 氏と Jakob Senneby 氏によるアートユニット「Goldin+Senneby」によるプロジェクト、「After Microsoft」で "Bliss" が撮影された同じ場所で同じ構図の写真を撮影し、インスタレーション作品として発表しています。
このページに、Charles O'Rear 氏が撮影した時の逸話が詳しく書かれています。
ここはもともとブドウ畑だったのが、1990年代前半に害虫が蔓延し、ほんの数年の間、草原になっていたようでした。そして 1996年、ここを車で通りかかった Charles O'Rear 氏が撮影したのが、あの "Bliss" だったということです。
枯れたブドウ畑の写真を Windows XP のデスクトップ画像に設定してみる
WikiPedia には Simon Goldin 氏自身によってアップロードされた「After Microsoft」の画像が各種解像度で公開されているので、少し加工して手元の Windows XP 端末のデスクトップ画像に設定してみました。
Microsoft によるサポートも終了し、余生を送るのみとなった Windows XP のデスクトップ画像として、なかなか哀愁が漂う感じになりました(笑)。
ちなみにこの画像は、テスト用に古いノートPCに入れてみた英語版の Windows XP のスクリーンキャプチャです。英語版では「スタート」は小文字で「start」なんですね。日本語版のように文字が間延びした感じがなくて、スッキリしています。やっぱり英語版はスタイリッシュでいいですねー。