MacOS Xに標準搭載されているOxford英英辞典によると、「Business」という語の起源はこう書いてある。
ORIGIN Old English bisignis (see busy , -ness ).
The sense in Old English was [anxiety] ; the sense [the state of being busy] was used from Middle English down to the 18th cent., but is now differentiated as busyness.
The sense [an appointed task] dates from late Middle English , and from it all the other current senses have developed.
古英語では「不安」や「心配」(anxiety)という意味で、中世には「忙しい状態」(busy)という意味で使われていたが、それは現在は「忙しいこと」(busyness)として区別されている。で、中世後期(14世紀頃?)に生まれた「決められた仕事」という意味から、現在使われている他の全ての意味が派生したとのこと。
日本語の熟語のように、英語にもある単語と単語を組み合わせて出来たものが多くある。それを辿っていくとその背景にある意味が浮かび上がってくるのかもしれない。
特に中学・高校で習うような英語の日本語訳は原語のニュアンスを伝えていないものが多くあるらしく、社会人になってビジネス用語として登場したときに学校で習ったような意味で解釈してしまって、外国人と意思の疎通がとれないということがあるようだ。
英語を本当に理解するには、まずは学校で習った英語の意味を疑ってみることから!?
↓ちょっと古いけど、おもしろかった本。
[isbn:978-4621052785:detail]
明治の初めに日本語に訳された英語の誤訳の中で、その後の日本の社会に弊害をもたらしているかもしれない19の単語について、建設会社で海外での駐在経験のある筆者の経験談を交えたエッセイ集。
「責任」「品質」「管理」「成功」「教育」などの基本的な単語ですら誤った理解をしている可能性があることについて、日本人のメンタリティと海外の建設業の現場での体験談に基づいて書かれていて、ビジネス向けの本とも言えそう。
この本を買った人は、↓こんな本も買っています(笑)