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低音可変イヤホン「muix IX1000」 〜低価格コスパ最強イヤホンの新定番!?

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スマホなどに標準で添付されているイヤホンを使っている方も多いと思いますが、少し物足りなさを感じてきた時により音質がいいものを、とまず目が行くが「3千円前後」のエントリークラスのイヤホンだと思います。

これまで、低価格のエントリークラスの定番として長らく君臨しているのは、以前このブログでも紹介した「Philips SHE9710」シリーズですが、一部でその座を奪うかもしれないと目されているのが、4月15日に「e☆イヤホン」で先行発売された、この「muix IX1000」です。
※追記:5月15日より一般発売が開始されたようです。

MUIX デュアルサウンド カナル型イヤホン IX1000 ホワイト IX1000-WH

MUIX デュアルサウンド カナル型イヤホン IX1000 ホワイト IX1000-WH

世界中の大手メーカーのOEMを手がける iSOUND 社から、IX3000 の弟機として登場した IX1000

「muix」シリーズをリリースしている iSOUND 社は、もともとイヤホンの OEM/ODM などを手がけている韓国の会社で、日本や海外の大手メーカーにイヤホンをOEM供給しており、独自のドライバーを開発するなど、技術力の高さに定評と実績ある会社です。

その iSOUND 社が独自ブランドとして展開するのが「muix」で、昨年末に「IX3000」という機種が先行して発売されています。muix IX3000 は、4千円台という昨今のイヤホンとしては低価格に入る機種ながら、そのフラットで自然なサウンドは1万円クラスの機種にも引けをとらない実力をもち、非常にコストパフォーマンスの高い機種として、じわじわと人気を獲得しつつあるようです。

【国内正規品】 MUIX Hi-Fiイヤホン IX3000 ホワイト IX3000-WH

【国内正規品】 MUIX Hi-Fiイヤホン IX3000 ホワイト IX3000-WH

そして、今回登場した「IX1000」、実は先月名古屋で開催されたe☆イヤホン主催の「ポタフェス LIMITED in 名古屋」で本邦初公開として参考出品されており、IX3000と共に試聴してみて「これはヤバイ」と思っていた機種で、発売を楽しみにしていました。(実は前日の夜の前夜祭/交流会で代理店の方から話を聞いていたので、真っ先に聴きに行きましたw)

当初は、5月頃に発売かな?という話でしたが、e☆イヤホンから4月15日に独占先行発売されるという情報があり、迷わずポチりました(笑)

「miux IX1000」到着・開封

前置きが長くなりましたが、ここから新製品「IX1000」を実際に試していきます。

発売日の4月15日に発注し、翌16日に下の写真のようなパッケージに入って届きました。

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この価格帯としてはパッケージに力が入っており、ブランドロゴなどがホログラム印刷され、マグネットフラップを開くと中が見えるとともに低音可変機構の説明などが書かれています。

箱から取り出すとこんな感じ。半透明のイヤーピースが S・M・L の3種類ついており、他に付属品は特になし。
カラバリは4色ありますが、今回はホワイトをチョイスしました。

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シンプルなデザインで加工精度の高い外観

上位機の「IX3000」が金属製のハウジングなのに対し、「IX1000」はプラスチック製になっていますが、背面の低音可変機構に金属メッシュが施されていたり、パーティングライン(プラスチック成形上の継ぎ目)がないためか、それほど安っぽくは見えません。

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低音可変機構のレバーは、ハウジングに完全に密着して隙間もなく、プラスチックの加工精度はかなり高そうです。
端子はL型4極端子。「IX3000」と同じくフラットタイプのケーブルを採用しており、左のイヤホン側にマイク付きの1ボタン式リモコンがついています。

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Philips SHE9712と並べてみるとこんな感じ。 ハウジングの直径は一回り大きく、少し短かめ。音道開口径はやや大きめです。

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FLAT SOUND」モードでも、フラットながら低音も充分出ている

購入時の状態は、低音可変レバーが「ACTIVE BASS」側になっていますが、まず素性を知るために「FLAT SOUND」側にして聴いてみました。

先日試聴した時に感じたように、低音から高音まで非常にフラットで色付けや音痩せがなく、安心して聴ける聴きやすい音です。また、屋内など静かな場所で聴くと、「FLAT」と言えども充分な量の重低音が出ています。

Zelda Medley - Lindsey Stirling

音の解像度や質感は、接続する機器の性能によって変化する感じで、解像度の高い機種では高解像度に、そうでない機種もそれなりに、機器の特性が素直に出てくる感じです。
オーディオ機器の音質傾向を比較するのにも使えそうな音ですが、モニターヘッドホン/イヤホンのように解像度が高すぎないので、あまり厳密ではないザックリとしたチェックに使うには調度よいかもしれません。

ところで「フラットな音」とは?

「フラットな音」という言葉がオーディオ界隈ではよく出てきますが、「フラットな音」は大きく次の2種類に分けられます。

  • 電気的な周波数特性(物理的な音圧)がフラット
  • 人間の知覚特性に基づく聴感上の周波数特性がフラット

「IX1000」の「フラット」は後者にあたります。
この「聴感上のフラット」とはどんな音か、次のサイトなどでチェックができます。

実際、上記ページの 20Hz〜20kHz の連続テストトーンでチェックすると「IX1000」の場合は周波数の変化に伴う聴感上の音量の変化が小さく、「Philips SHE9710」シリーズの場合は、中音域〜高音域にかけて少し弱まる(音が痩せる)箇所があり、若干高域が強調されているのがわかります。

手持ちのヘッドホン/イヤホンでこのテスト音を聴いてみて、周波数特性を把握しておくと、ヘッドホン/イヤホン選びの参考になるかもしれません。

ちなみに、電気的に「フラット」な音の場合、は、中〜高音域が強調されたような、いわゆる「かまぼこ型」と呼ばれる傾向の音になります。これを人間の知覚特性にあわせて補正するための基準とされているのが、「等ラウドネス曲線」で、ISOで国際標準として規格化されています。

「ACTIVE BASS」モードは「重低音、増し増し!」

次に、レバーを回して「muix IX1000」の目玉機能「ACTIVE BASS」モードに切替えます。

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ぐっと重低音が増します。かなり増します。それでいて中高音域のクリアさ、フラットさは損なわれないので、比較的自然な感じに重低音が増強されるイメージです。曲によっては重低音過多に感じるほどです。

Far East Movement - Like A G6 ft. The Cataracs, DEV

一時期、サブウーファーをつけた車高の低い車がこぞって流していたこの曲w、IX1000の「ACTIVE BASS」モードでもハウジングのビビリや歪もなく中高域はクリアなまま重低音がたっぷり楽しめます。

「IX1000」のパッケージの裏には、韓国のヘッドホン/イヤホンの特性測定比較サイト「goldenears.net」で測定した結果のグラフが記載されています。

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ちなみに、上位機「IX3000」のグラフはこちら。

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Earphone Review - MUIX IX3000

「IX1000」は「IX3000」の特性を受け継ぎながら、「ACTIVE BASS」では実際の聴感通りに中高域にはほとんど影響なく、かなり低い周波数までスムーズに伸びているのがわかります。

屋内や静かな場所では「FLAT SOUND」で、屋外や騒音の多い通勤通学時は「ACTIVE BASS」といった使い分けができる

「muix IX1000」は、「IX3000」ゆずりのフラットなサウンドを受け継ぎながら、「ACTIVE BASS」モードに切り替えることで、中高音域のフラットさを保ったまま重低音を増強できるので、普段は「FLAT SOUND」モードで聴き、低音が聴こえにくく鳴る騒音の多い場所では「ACTIVE BASS」モードにして補正するといった使い方ができるのが、大きな特徴でしょう。

難点としては、おそらく背面にポートがある関係か、音モレが若干あります。特に「ACTIVE BASS」にした際に音モレが大きくなる傾向があるようです。あとは、ケーブルがフラットタイプのイヤホン全般に言えますが、ケーブルが衣服などに触れたときの「タッチノイズ」が気になる人は気になるかもしれません。

尚、説明書きには、この低音可変レバーは「FLAT SOUND」と「ACTIVE BASS」のどちらかにするようにして、レバーが中間の位置では機能しないと書いてありますが、試してみると、実際にはレバーを回していくに従って重低音が増強されていくので、レバーを好みの位置に調節することで、低音の増強具合をほぼ無断階に可変できるようです。(おそらく中間位置だと細かい砂埃等がレバーの回転機構に入り込みやすい等、故障を避けるためかもしれません)

また、レバーはちょっと触った程度では動かず、爪で押して回す感じなので、一度位置を決めれば多少雑に扱ってもその位置を保持できるでしょう。

Cuebrick – Unity
(THE OFFICIAL HOLI GAUDY FESTIVAL ANTHEM 2015)

付属イヤホンからのステップアップのみならず、オーディオファンも1つ持っておいて損のない、非常にコスパの高いイヤホン

3千円台という、エントリークラスの価格帯で、付属イヤホンからのステップアップとしても最適ですが、フラットな特性と非常に遊びがいのあるイヤホンなので、イヤホンやヘッドホンをいくつも持っている方でも1つ持っておいて損はないと思います。

※現時点(2015.4.17)では、e☆イヤホンでのみ販売中
※追記:2015.5.15より、Amazonなどで一般発売が開始されました。

MUIX デュアルサウンド カナル型イヤホン IX1000 ホワイト IX1000-WH

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MUIX デュアルサウンド カナル型イヤホン IX1000 グリーン IX1000-GR

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