ずいぶん前から感じていたこと。
アイコンを選択して動かしたりコピーしたり名前を変えたり・・・と普通のGUI上の操作でも、Macではサラサラと気持ちよく操作できるのに、Windowsでは、なんとなく濡れた手で触っているような感じがする。Windows 3.1 はそうでもなかったような気がするけど、Windows 95が出た頃からそう感じた覚えがある。
例えば、アイコンを選択してファイルやフォルダの名前を手で変える操作は、Macでの操作になれていると、Windowsではあまりやりたいと思わない。
マウスポインタで選択した状態から選択していない状態になる一瞬の、ほんのわずかな違いだろうけど、個人的には体感的に違いを感じる。MacもMacOS 7〜9の頃に比べると、MacOS Xになって「ねばりけ」が出てきたけど、それでもWindowsほどではない。Windowsも、ダブルクリックの間隔を短めに設定すると若干改善されるものの根本的には変わらない。
MacとWindowsのGUIは似ている部分も多いけど、両者の思想の違いは至る所に見られる。iPhone/iPod touchを引き合いに出すまでもなく、AppleのGUIは、昔から単純な技術的・技巧的な面だけでなく、人間の知覚や認知、心理的な側面を深く理解した上で綿密に計算されているような気がする。