年末の大掃除、オフィスや家だけでなくパソコンのハードディスクやSSDの不要なデータも削除したりバックアップしたりするとスッキリし、ディスクの容量が残り少ないパソコンでは、それだけで動作が速くなったりします。
そこで今回は、ハードディスクの中でどのフォルダにどれくらいのデータが入っているかを簡単に調べられるツールをご紹介します。まずは Windows 編です。
Mac 編はこちら
パソコンの大掃除に便利!フォルダ容量一覧ソフト (Mac編) - Fluffy white croquis
TreeSize Free
海外のフリーウェアですが、数々の同種のソフトを試してきた中で、これが最も使いやすくてわかりやすいので、かれこれ10年以上愛用しています。
使い方は至って簡単。インストールしてディスクやフォルダを右クリックすると、コンテキストメニューに「TreeSize Free」という項目が表示されるので、これを選択すると、あっという間に次のような一覧が表示されます。
他にインストールを必要としない EXE 版(上記リンク先 "Download" をクリック後、メニューで "Zipped Executable" を選択)もあるので、USBメモリなどに入れておいて直接起動して使うこともできます。
容量の計算中はフォルダに砂時計マークが表示され、リアルタイムに順次計算が行われていき、スピードはかなり速いです。
また、フォルダの左の三角印をクリックすると下図のようにフォルダが展開し、配下のフォルダの容量一覧が表示され、どのフォルダが一番容量が大きいのか、一目瞭然です。
他にも、右クリックするとそのフォルダを開いて実際に確認できたり、不要なデータを削除後に特定のフォルダだけ再計算することもでき、かなりの優れものです。
Free版では、ネットワーク上の共有フォルダの容量は調べられませんが、パソコン上やサーバ上で直接使う分には、必要十分です。
ディスク容量を無駄に消費している「よくあるパターン」
今まで数百台以上の Windows PC を見てきた中で、「よくあるパターン」は、次の2つです。
- Internet Explorer のキャッシュ "Temporary Internet Files" が肥大化
- 誰かの「ゴミ箱」に大量のデータがたまっている
1. "Temporary Internet Files" の肥大化対策
このフォルダは、TreeSize Free で見た時に「ユーザープロファイル」フォルダ("Documents and Settings" あるいは "Users")の下の方にいます。
これは主に Windows XP でよくあるパターンで、Windows XP の場合、標準では Internet Explorler の「一時ファイル」の上限値がかなり大きな数字に設定されているため、Interenet Explorer を普通に使っているだけで、数百MBもディスクを消費していることがよくあります。
対処法としては、そのパソコンのログオンユーザー毎に次の作業をと行っておくとよいでしょう。
- 対処1:インターネット一時ファイルを削除
「コントロールパネル」→「インターネット オプション 」を開き、[削除] をクリックします。
「インターネット一時ファイル」だけにチェックを付けて削除をします。削除に時間がかかる場合もあります。
- 対処2:今後も肥大化してしまわないように、上限値を小さめの値にしておく
- 「インターネット オプション 」の「閲覧の履歴」→「設定」をクリックすると次の画面が出てくるので、推奨値最小の「50MB」程度に設定します。
2.「ゴミ箱」にデータがたまっている場合の対策
1台のパソコンを複数のユーザーアカウントで使っている場合によくある問題で、TreeSize Free で調査した時に $Recycle.Bin がやけに容量が大きい場合、誰かが「ゴミ箱」にデータを捨てたまま、ゴミ箱を空にしていない可能性があります。
ただし、「$Recycle.Bin」フォルダを開いても数字の羅列でどのユーザーのものか判別が難しいので、使っているユーザーに声をかけて不要であればゴミ箱を空にしてもらうのが一番早いと思います。
オフィスなどでは場合によって、退職した社員のフォルダにデータがたまっていることもあるので、その場合は社内のシステム管理者と相談してバックアップや「ユーザープロファイルの削除」などを行うとよいでしょう。
意外なところに意外なデータがあることも
他にも、何かのソフトウェアのログや一時ファイルなど、意外なところに不要なデータが膨大に溜まっていることもあるので、このソフトで一網打尽にしてしまいましょう。誰かがフォルダの奥深くに隠したつもりのデータを見つけてしまうことがあるかもしれませんが・・・
その他に注意点としては、"Windows" フォルダ以下は消してはいけないデータも多いので、触れないのが無難ということくらいでしょうか。
次回は MacOS 編をご紹介します。