読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Fluffy white croquis

日々の思索のためのクロッキー帳。オーディオやオススメなども。

ハイレゾ対応エージング用ノイズ音源 〜果たして効果は?

オーディオ Tips
f:id:align_centre:20150817071050j:plain

お盆休みが過ぎ、今日から仕事という方も多いと思いますが、休日モードから仕事モードに頭を切り替えるのに、少しづつ慣らして感覚を取り戻していくという人もいることでしょう。

オーディオ機器も新品の状態からすぐに性能をフルに発揮できるものばかりではなく、スピーカーやヘッドホン/イヤホンの中には「慣らし運転」いわゆる「エージング」が必要とされるものもあります。

この「エージング」については、以前にも次の記事で YouTube 動画を使って簡易的に行う方法を紹介したことがありますが、

次の記事で書いたように YouTube の音声は「16kHz」が上限になっているため(その後の仕様変更の噂を聞かないので今はどうかわかりませんが)、それ以上の周波数、特に近年メーカーが盛んに宣伝している「ハイレゾ」の領域には届きません。

そこで今回は、効果の程は別としてエージングに使えるハイレゾ対応ノイズ音源を紹介したいと思います。

エージング」は基本的には物理的な可動部分を動きやすくするのが目的

オーディオの世界では「エージング」に対して様々な論調があり、一般的にはスピーカーコーンのエッジやヘッドホン/イヤホンのドライバーユニットなど、直接空気を振動させるための可動部分を「ほぐして動きやすくする」というのが効果としても実感しやすい部分です。

例えば、「エージング」を行うことで、購入時点とくらべて「硬質だった音がより滑らかになった」「より繊細な音が出るようになった」といった具合です。

自分自身、エージングを意識するようになったのは、2005年に発売された Panasonic RP-HJE70 という、国産高級カナル形イヤホンの先駆けとなるような機種を購入した時です。
この機種は開封直後はかなり硬質でガチガチな音だったのが、1週間ほど聴いているうちに音がどんどんほぐれて繊細な音が出るようになり、あー、これがエージングなのかと実感した初めてのイヤホンでした。

ところが、オーディオ評論家氏やエンスーによっては、可動部分をもつスピーカーやドライバーユニットのみならず、「オーディオ機器自体や接続するケーブルもエージングによって変化する」と主張する向きもあり、一部でオーディオ趣味がオカルトっぽく見られてしまう要因にもなっています。
実際のところ、ケーブルのエージングでの変化を体験したり、体験したという人に直接会ったことがないので、個人的には都市伝説だと思っていますが、百歩譲って、まだケーブルを変えたほうが変化を実感できるでしょう。

20kHz以上の可聴域外の周波数でエージングをする意味はあるのか?

これは今のところ「わかりません」としか言いようがありません。ひょっとしたらスピーカーではツィーターやスーパーツィーターに何かしら効果がある「かも」しれませんが、ヘッドホン/イヤホンではおそらく効果は期待できないと思います。

なぜ「ヘッドホン/イヤホンでは効果が期待できない」と言い切れるのかは、後日改めて取り上げようと思いますが、ハイレゾ音源の「20kHz 以上の人間の可聴域外の音を知覚しているのは実は聴覚ではない」という衝撃的な事実が、再現性のある実験で確かめられてしまっているためです。

この気になる「不都合な真実」はさておき、今回はスピーカーのエージングを前提で話を進めたいと思います。

スピーカーにおいて、20kHz以上の高い周波数域の音源でエージングを行うことには、若干のリスクを考慮する必要はあります。
つい先日、そのわかりやすい例を大手メーカーさんが示してくれました。

現象自体は昔から知られていますが、高音域の再生を担当するツィーターに規定値を超える過大な入力があるとコイルが発熱して焼き切れる危険性があるというものです。

最近の国内メーカー製のスピーカーはどれも「ハイレゾ対応」を謳っているので大丈夫だとは思いますが、スペックのよくわからないスピーカーの場合はこの点を必ず留意しておいてください。
ちなみに「昔から使っている」というようなスピーカーは充分エージングされているので、あえてエージングする必要はありません。寿命を縮めるだけです。

ハイレゾ対応ピンクノイズ

エージングに使用する音源は、普段聴く音楽でも構いませんが、効率よく(?)エージングを行いたい方向けに、「ピンクノイズ」や「ホワイトノイズ」が使われることも多くあります。YouTube などにアップされている「エージング音源」は大抵この手のノイズです。

「ピンクノイズ」は低域から高域になるに従って減衰していくノイズ、「ホワイトノイズ」は全周波数帯にわたって均一のノイズで、エージングには「ピンクノイズ」が使われることが多いようです。
「ピンクノイズ」「ホワイトノイズ」の詳細については、(株)ARIさんの次のサイトが詳しいので、興味のある方は参照してみてください。

測定に使用する信号/ノイズ 【サウンドコラム 音響測定編】

以上の点を踏まえて、ハイレゾ対応のエージングに使えるピンクノイズ/ホワイトノイズ音源のダウンロードサイトを紹介したいと思います。

以下のリンク先ページの下の方「High Definition Pink Noise」の項から、88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHz の各30秒間のノイズ音源データを WAV 形式でダウンロードできます。ちなみに量子化ビット数は16bitになっていました。

High Definition Audio Test Files

f:id:align_centre:20150817081436p:plain


ご注意:
ダウンロードした音源ファイルは、上記の留意点をよく理解した上で、自己責任でご利用ください。このファイルを使うことに少しでも不安を感じる場合は使用しないでください。

この音源データをハイレゾ対応プレイヤーソフト+ハイレゾ対応 USB DAC、あるいはハイレゾDAP(デジタルオーディオプレイヤー)に入れてリピート再生すれば好きなだけエージングが行えます。

スピーカーやヘッドホン/イヤホンによっては、マニュアルにエージングの方法が記載されている場合もあるので、その場合はその記載に従って行ってください。(実際、先日購入したとある海外製イヤホンには、エージング方法が詳細に記載されていました)

ハイレゾ対応エージング音源は、CD音質(16bit/44.1kHz)のエージング音源と比べて優れているかというと、一概に言い切れるものではありませんが、「ハイレゾ対応機器にはやっぱりハイレゾ音源で」という方への気休めとしての効果は期待できます(笑)
また、こうした音源はテストや計測用にも使用できるので、マニヤな方はホワイトノイズなどと共にストックしておくと良いでしょう。

ちなみに今回紹介したサイトは、実は以前にも紹介しており、オーディオ機器や自分の耳のチェックをかなり本格的に行えるようになっているので、興味のある方はぜひお試しください。

アプリもあります

オーディオエージング

オーディオエージング

  • Takafumi AMANO
  • ミュージック
  • 無料

Audio Function Generator

Audio Function Generator

  • Thomas Gruber
  • 仕事効率化
  • 無料

Test & Burn in CD

Test & Burn in CD

デンオン・オーディオ・チェックCD〈スペシャル・リファレンス・エディション〉

デンオン・オーディオ・チェックCD〈スペシャル・リファレンス・エディション〉