音元出版から季刊誌として出ている、『Net Audio(ネットオーディオ)』という雑誌があるのですが、最新号の Vol.14 で「ネットオーディオ完全マニュアル」という特集を組んでいて、付録にハイレゾ音源DVD-ROMもついているので、PC/USBオーディオ、USB DAC、ハイレゾ・オーディオ、ネットワーク・オーディオにちょっと興味がある!という人には強くオススメしたい1冊です。
オススメのポイント1:特集「ネットオーディオ完全マニュアル」
『ネットオーディオ』は季刊誌なので年に4回発行されていますが、この「Vol.14(2014夏号)」を特にオススメする理由の一つは、今回の号では「ネットオーディオ完全マニュアル」という特集を組んで、PC/USBオーディオ、ネットワークオーディオの基本からソフトや機器の具体的な紹介や使い方の解説まで網羅しており、これ1冊あればあらゆる疑問が解消してスッキリ理解できるという点です。
用語集やQ&A、トラブルシューティングなど内容も非常に充実しているので、「雑誌」というより「ムック」に近い永久保存版の感があります。
オススメのポイント2:録りおろしハイレゾ音源DVD-ROM付
もう一つ、オススメする理由は、付録のDVDに録りおろしのハイレゾ音源が5曲、WAVE(.wav)形式およびDSD(.dsf)形式で入っており、パソコンがあれば Mac でも Windows でもすぐに聴くことができるという点です。
DSD形式に対応したプレイヤーも誌上で紹介されているので、ダウンロードして使うことが出来ます。
もちろん、USB-DAC を通して聴くのが理想ですが、再生自体はパソコンの内蔵オーディオでも可能なので、パソコンのヘッドホンジャックにヘッドホンをつないで聴くこともできます。
「SONY PCM-D100」での一発録りDSDが圧巻
今回の音源を聴いてみて圧巻だったのは、「SONY PCM-D100」で一発録りしたという Ryu Miho さんのウィスパーボイス+アコギの曲。
DSD(Direct Stream Digital)2.8MHz で収録されており、「思わず息を飲む」という表現がまさにぴったりの、想像を超える臨場感とリアリティでした。ポータブルレコーダーでここまでのクオリティで収録できてしまうとは、すごい時代になったものです。
とにかく百聞は一聴に如かず
自分が使っている USB-DAC「Roland UA-20」は、PCM 24bit/44.1kHz なので、ハイレゾ音源をフルスペックで再生できているわけではありませんが、量子化ビット数(色でいうところの階調)が上がるだけでも空気感などのリアリティは随分向上します。
また、先日の実験で1万円以下クラスのヘッドホンでは 17kHz 以上の音をほとんど満足に再生できないという衝撃の事実が判明したので、サンプリング周波数に関してはヘッドホンの性能も大きく影響していそうな気がしています。
パソコン内蔵のオーディオ出力/ヘッドホン出力での再生では、やはりどうしても音が曇ってしまいがちですが、最近のPCは性能も向上しているので普段聴く音楽と聴き比べてみると、その違いがわかるんじゃないかと思います。
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最近書いたデジタルオーディオ関連のブログ記事を以下に挙げてみましたので、ご参考までに。
「USB DAC」があるとPCで音楽を聴くのが何倍も楽しくなる! - white croquis
USB DAC があるとなぜよいのか、百聞は一聴に如かずです。デジタルオーディオの仕組み - 音楽のデジタル化とハイレゾ音源 - white croquis
デジタルオーディオの仕組みについて PCM 方式を中心に解説して DSD 方式については触れていませんが、『ネットオーディオ』誌に全部書いてあります(^^;ヘッドホン/イヤホンを YouTube で簡単サウンドチェック♪ - white croquis
「YouTube では実は 16kHz 以上の音はカットされている」とか、「1万円以下のヘッドホンでは 17kHz 以上の音再生できる機種がほとんどない」といった衝撃の事実が明らかになりました…
ハイレゾオーディオの世界を、ぜひ楽しんでみてください。