white croquis

思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

ハイレゾDAP比較一覧 2020年9月版 〜エントリーからハイエンドまで全価格帯を網羅!

f:id:align_centre:20200930112719j:plain

ハイレゾ対応ポータブルオーディオプレイヤー (DAP) の購入を検討中の方のために、前回の春バージョンに続き2020年9月30日付の最新のDAP比較一覧を作成しました。

align-centre.hatenablog.com

エントリークラスからハイエンド機まで最新の58機種を網羅!

前回は3万円〜5万円のエントリー〜ミドルレンジの機種の一覧でしたが、今回は対象範囲を大幅に広げエントリーモデルからハイエンド機まで、現行の最新機種ほぼ全てとなる約58機種を網羅しました。
画像サイズの関係上、価格帯を「ENTRY」「MID-RANGE」「PREMIUM」「HIGH-END」の4つに分け、1万円台の小型軽量なエントリー機から60万円近いハイエンド機まで、実寸比率のサイズや重量から端子やDAC、ヘッドホンアンプ、Bluetooth対応コーデックなどの各種スペックを並べて比較できるようになっています。

今回の掲載対象は、2018年頃以降に発売された機種から現在発売予定の最新機種、さらにはまだ日本で発売されるかも決まっていない、海外で先行して発表されている最新機種も含めています。
※iBasso DX300 に関しては現時点では詳細不明のため掲載していませんw

ハイレゾDAP比較一覧 2020-09-30 版(PNG画像4枚)

Updated at 2020-10-10 (rev.4)

ENTRY (〜$400/〜約4万円)

f:id:align_centre:20201010010603p:plain

MID-RANGE ($400〜$1,000/約5万円〜12万円)

f:id:align_centre:20201010010650p:plain

PREMIUM ($1,000〜$1,700/約12万円〜20万円)

f:id:align_centre:20201011160045p:plain

HIGH-END ($1,700〜/約20万円以上)

f:id:align_centre:20201010010725p:plain

※掲載画像のサイズは、2000 x 900 pixel のPNG 画像ですが、「HIGH-END」のみ機種が増えて横幅が広くなったため、2125 x 900 pixel になっています。

超高解像度版PNG画像 (8000 x 3600 pixel) ダウンロード

次のいずれかの共有フォルダーからダウンロードできます。(Dropbox, OneDrive とも内容は同一)

注意:DropboxまたはOneDriveのフォルダー画面が開きます。1枚あたり約3〜4.4MB程あります。

夏から秋にかけての中国メーカー各社のフラッグシップ機が出揃う

中国では10月1日の国慶節・中秋節前後から連休に入るため、例年8月〜9月に新製品の発表が相次ぎますが、今年は昨年1年でエントリーモデル「M5」からフラッグシップ機「M15」までのラインナップを完成させたFiiOを追うように、Shanling、HiByのフラッグシップ機がそれぞれ「Shanling M8」「HiBy R8」と出揃い、ハイエンドDACを搭載したフラッグシップ機同士の頂上対決の様相になってきました。
また、iBassoからは「DX200MAX」という音質最優先設計で全てを度外視した重量700g、バッテリーを2系統搭載するモンスターマシンも登場し、その飛び抜けた音質から数量限定販売ながら日本でも予約完売となり話題になったのも記憶に新しいところです。
そして、その iBasso も正統派フラッグシップ機となるであろう「DX300」が登場することを発表し、各メーカーそれぞれ個性あるフラッグシップ機がずらりと並びそうな様相です。

主要メーカーフラッグシップ機 (2020年9月末時点)

f:id:align_centre:20201003030452p:plain

Astell&Kernの中堅機種がリニューアル

ハイレゾDAP市場を黎明期から牽引している Astell&Kern (dreamus/旧iriver) からは、Astell&Kern としてのミドルレンジ機「A&futura SE100」の後継となる「A&futura SE200」がリリースされ、1つの筐体内に2種類のハイエンドクラスDAC(AKM社製AK4499EQ×1/ESS社製ES9068AS×2)とそれぞれのDAC毎に別系統のヘッドホンアンプを搭載するという、1台で2台分の音が楽しめる異色の機種が登場しました。
DACなどのスペックがほぼ一定の高みに到達した現在、「A&furuta SE200」のこの前例を見ない構成は、今後の同社のハイエンドシリーズ「A&ultima」が進むべき方向性を探るための「A/Bテスト」のような意味合いもあるのではないか?とも思えてきます。

そして先頃発表されたばかりで、10月16日に発売が予定されている「KANN ALPHA」。
Astell&Kern は伝統的にバランス出力端子に2.5mm 4極プラグを採用してきましたが、他のメーカー機がここ1〜2年の間に競うように採用してきた、日本DICS社が開発した4.4mm 5極の「Pentaconn」端子をついに搭載し、全メーカー「役者は揃った」感があります。

エントリー価格帯は新ジャンルを模索する動きが続くか?

エントリー価格帯には小型軽量で持ち運びやすさと手軽さを重視した機種が多く並びますが、Shanling M0 に端を発し、FiiO M5 なども続いた「これ以上小さいDAPはないだろう」と思えるような、超小型かつほぼ同サイズの Bluetooth レシーバーと同等以上の機能を持つ、オーディオ機器のカテゴリーとしてクロスオーバーな機種が出てくるようになりました。

そして今月に入って HiBy が中国で先行発表・発売を開始した「HiBy R2」と、同時に発表された同一サイズかつR2にもスマホにも接続してUSB DAC/バランス出力対応ヘッドホンアンプとしても使える「HiBy FD1」という、サブスク型音楽配信サービスが主流化する流れの中でスマホDAP、どちらを優先するか?という局面に新たな選択肢となるような機種も出てきています。

HiBy R2 + FD1

f:id:align_centre:20201002032959j:plain:h200f:id:align_centre:20201002033024j:plain:h200
f:id:align_centre:20201002034518j:plain:h189f:id:align_centre:20201002034043j:plain:h189
出典:HiBy Music 公式Twitter, Weibo(微博)

スマホのUSB-C端子や iPhone の Lightning 端子に直接接続するUSB DAC/ヘッドホンアンプは各社からリリースされていますが、「スマホと重ねてくっつけて使う」というコンセプトは、Ikko ITM05 などが先行していますが、今後さらに注目したいジャンルです。

Ikko ITM05

f:id:align_centre:20201002041700j:plain:h190f:id:align_centre:20201002041711j:plain:h190

xDuoo Link2

f:id:align_centre:20201002043244j:plain:h180f:id:align_centre:20201002043137j:plain:h180f:id:align_centre:20201002042813j:plain:h180

DAP比較一覧の作成仕様

DAP比較一覧の作成仕様や掲載内容は基本的に前回と同様ですが、国内価格の基準をラインナップが最も豊富な「ヨドバシカメラ」のオンラインストア価格に変更し、一部は専門店(eイヤホン/フジヤエービック)および代理店直営のオンラインストアの価格を参照して作成しています。

  • 各メーカーまたは代理店の公称スペックおよび、公式SNSでの投稿、国内外の販売店等による実測値をもとに、実寸比で作成
  • 左からグローバルのUSD価格順に掲載(国内価格は代理店による違いや価格変動が大きいため)
  • 国内販売価格は「価格.com」に掲載の「ヨドバシカメラ」の価格を元に、一部「eイヤホン」と「フジヤエービック」のオンラインストア税込価格(随時変動あり/実店舗店頭価格と異なる場合があります)

掲載項目

  • メーカー、機種名
  • 本国発売日および現地価格、USD価格(MSRP)、日本国内発売日および現時点の価格(税込)
  • 本体正面画像および底面実寸シルエットおよび重量
  • 画面サイズ及びピクセル
  • 端子位置(3.5mm, 2.5mm, 4.4mm, ラインアウト, S/PDIF(同軸/光), USB, microSDカードスロット)
  • USB DAC 機能及び USB Audio 出力機能の有無
  • 内蔵ストレージメモリ容量及びmicroSD拡張可能上限容量(ファームウェアの更新により変動する場合があります)
  • システム ・OS
    ・ビットパーフェクト技術(主にAndroid OS の SRC 回避)
    ・メインSoC
    ・CPU×コア数
  • デジタル段
    ・搭載DAC(ch数)×個数
  • アナログ段
    DAC出力のLPF(ローパスフィルター)および電流出力型DACの場合はI/V変換チップ
    ・アンプ/バッファ使用チップまたは技術
    ・ヘッドフォン出力(シングルエンド/バランス)
    S/N比
    ・THD+N(全高調波歪+ノイズ)
    ・出力インピーダンス
  • Wi-Fi 対応規格
  • Bluetooth A2DP 送信可能コーデック/受信可能コーデック(ファームウェアの更新により追加される場合があります)
  • バッテリー容量および高速充電対応規格
  • 連続再生時間(メーカー公称値/条件により変動するためおおよその目安)

中国では展示会が再開されたものの…

2020年、世界的なパンデミックの発端でもあり早期に収束化してコンロールを取り戻している中国では、実は6月からホテルなどの会場で開催するオーディオ展示会を再開しており、今年は北京の展示会がキャンセルとなったため、9月に広州で開かれた展示会で年内の (追記:)「ポータブルオーディオの展示会」は終了となりました。9月に中国メーカーの新製品ラッシュが相次いだのはそのためでしょう。

2020年6月20-21日 中国(成都)国际耳机展

2020年8月15-16日 上海国际耳机展

2020年9月12-13日 中国(广州)国际耳机展

今年の年末に向けては、10月1日の国慶節・中秋節からの連休明け以降に先の iBasso DX300 などの詳細が出てくると思われますが、今年は初めからコロナ禍でどの産業もスケジュールが大混乱しているため、まだまだ当初予定されていた「何か」が出てきてもおかしくありません。

追記:2020年10月9-11日に北京で「2020北京国际音响展」が開催される予定で、据置オーディオを中心にポータブルオーディオも含む規模の大きな展示会になりそうです。

今や、ポータブルオーディオ市場は中国国内の伸びが著しい様子があちこちから伺え、年内の毎年恒例のオーディオ展示会がほぼ全てキャンセルされている日本への展開はやや遅れて気味になる可能性に加え、人々の関心を大きく引きつける「展示会」というイベントが開催できないことで、オーディオ専門店の営業は再開しているものの各メーカーさん代理店さんともに厳しい状況が続いているようです。

それでも今回紹介したDAP一覧のように日々オーディオメーカーの尽力と製品の進化は続けているので、オーディオ市場の活気を絶やさぬよう、その一助になれば幸いです。



2020-09-30版 掲載機種一覧 (アルファベット順)

当ブログでは、Google Analytics, Google AdSense 等を使用しています。Google によるデータの収集ポリシーについて詳しくは「Google のサービスを使用するサイトやアプリから収集した情報の Google による使用」を参照ください。