久しぶりに、CDプレイヤーで音楽を聴いた。
普段、音楽を聴くというと iPod nanoで聴くのが中心で、家に帰っても夜遅くは大きな音が出せないので、アンプの電源を入れることが少なかった。で、久しぶりに聴くとやっぱり単品オーディオの音は次元が違うと改めて感じた。
単品コーンポーネントオーディオならではの自然な臨場感
- プリメインアンプ:ONKYO A-917R
- スピーカー:SANSUI SP-100X(参考)
- CDプレイヤー:SONY CDP-XA3ES
他...
今使っているオーディオ機器は、上に挙げたようにどれも15年程前に買ったもので、多少不具合があるもののまだまだ現役。その昔、「アンプは10年ものだからアンプだけはちゃんとしたものを選んだ方がいいよ」とバイト先の先輩に言われて、アンプは何度も試聴して選んだものだ。
ミニコンポなどと比べて、単品オーディオで一番差が出るなと思うのは、音の質感や解像度。本当にそこで人が歌っているかのように聞こえたり、同時に鳴っている楽器や音や声一つ一つが分離して、それぞれ空中から別々に聞こえてくる。サラウンドエフェクト等を一切使わずに、それ以上の自然な臨場感につつまれる。
スペックよりセッティング?
オーディオは本当にピンキリの世界で上をみればキリがないけれど、ある程度以上のものになると、機器の仕様や性能よりもセッティング方法や部屋の構造、レイアウトの影響の方が大きくなってくる気がする。例えば、一式数万円で買えるようなミニコンポでも、次の点に注意してセッティングするだけで、違いはあると思う。
普通の家庭でも簡単にできるオーディオ機器のセッティング
- 2つのスピーカーと聴く人の頭の位置が「正三角形の頂点」になる位置にスピーカーを置く。(部屋が大きくても小さくても同じ)
- スピーカーの左右にはできるだけ何も置かずに空間を確保する。
→音が輻射して音像がボヤけるのを防ぐ- スピーカーは、叩いてもあまり響かないしっかりした台の上に載せる。あるいはスピーカーの下に堅い板を敷いたり、振動を吸収する制振剤をスピーカーの四隅に敷く。(ホームセンターなどに売っているものでも充分)
→台が振動して音の芯がボヤけるのを防ぐ
こだわり始めれば他にもいくらでも手はあるものの、普通の生活をしている中で音楽を「より楽しむ」にはこれくらいでも充分だと思う。
「音」とは、つまるところ空気の振動なので、「オーディオ」とはいかに音の伝わり方をデザインするかということだ。音のよしあしはオーディオ機器だけで決まるわけではなく、それを取り巻く環境全てが影響してくる。
何を考えるにも、物事をつながりのある「システム」としてとらえる考え方は有効だ。
(2014.01 説明図、小見出し追加)
[asin:B00008B5EM:detail]
[asin:B0091FUJK6:detail]
[asin:B00B58KRCC:detail]