以前、『Olasonic 完全読本』付録の Bluetooth レシーバー「OLA-BT1」のレビュー記事を書きましたが、その時は「とりあえず」ありあわせの材料で簡易的なケースを作りました。
それからずっとそのままの状態で使っていたのですが、どこかへ行く度に何かぴったり収まる「いい感じの」ケースがないかと探していました。
そして、ついに見つけました。百均の Seria で。それがコチラ。
この箱、フタがスライド式になっていて開閉もしやすく、試しに「OLA-BT1」を乗せてみると、ピッタリのサイズ!
Bluetooth の電波は金属や水で遮られてしまうので、必然的に金属製のケースは使えず、当初はプラスチックのケースを探していました。しかしふと、「木箱でもいいんじゃね?」と木箱も候補に含め、百均でいくつか使えそうな箱を買ってみて、最終的に一番ピッタリだったのがこれでした。
問題は穴の加工をどうするか?
この『Stereo』誌付録のスピーカーを作った際に電動ドリルを実家から回収し、ひと通りのドリルビットはあったのですが、この木箱、厚みが 7mm 程もあるので「OLA-BT1」の押しボタンを押せるようにしたり、ステレオミニジャックを通すためには、かなりの大きさの穴をあけないといけません。
しかし、あるときふと Amazon で切削工具を眺めていたら、ちょうどよさそうな先端工具があるではありませんか!
早速近くのホームセンターに行ってみたところ、片方は Amazon より安いものが見つかりその場で購入しましたが、もう片方は思うようなものがなく、結局 Amazon で発注。
役者は揃いました。
左側のキノコのようなのが「面取りカッター」で、穴の縁を45°の角度で削ることができます。そして、後ろのタケノコのようなものが、通称「タケノコドリル」とも呼ばれる「ステップドリル」で、開けたい大きさの穴の位置まで堀り進めるようにして使える便利グッズです。(手前右側の回転砥石は今回は使いませんが、後で予定している別の工作用についでに買ったものです)
まず木箱に穴あけ位置をマーキング
さて百均で買ったこの木箱、一見「直方体」のように見えますが、そこは「百均クオリティ」、実は底面は長方形ではなく微妙に歪んだ四角形になっています。そのため、基準とする辺と角を1箇所決めて全てそこから採寸して行く必要があります。
今回は、『Olasonic 完全読本』に載っている「OLA-BT1」の寸法図と実測値をもとに、手っ取り早くマスキングテープでライン出しをしてマーキングしていきました。
穴の位置がズレないように慎重に穴あけと面取り加工
あとは、各穴の中心にセンターポンチを押し付けて窪みをつけて、まず細めのドリルで位置決め→必要な直径のドリルビットに替えて穴を拡大しました。
今回は、基盤を底部から「皿ネジ」で固定しようと思っているので、底部の穴は「面取りカッター」で皿ネジ用に面取りし、押しボタン用の穴も指で押せるように「面取りカッター」で周囲を削りました。
そして、ひと通り穴あけが終わったのがコチラ。
卓越した加工技術により、「奇跡的に」穴がキレイに並んであきました。
基盤を組み込んで完成!
この後は実際に基盤を中に入れて固定していきますが、ここで問題が発覚! 箱の底板の厚みの採寸誤差があり、付属のプラスチックの六角スペーサを取り付けるとスイッチが予想より少し上にズレてしまったので、六角スペーサを少し削って調整したりアレコレしたり…して、最終的には見事にピタリと収まりました!
正面はこんな感じ。
懸案だった操作ボタンも指先でしっかり押せ、ステレオミニジャックもプラグが干渉しないように余裕を持たせてあります。
底面は皿ネジでフラット仕上げ。また、正面側の電源/ペアリングボタン横に小さな穴をあけて、プラスチックで基板上のLEDを導光しています。(今回はとりあえず OPP テープを積層して突っ込んでありますが、あとで丸プラ棒に置き換える予定です ^^;)
動作も問題なし。
木箱の風合いがインテリアにもマッチします(笑)
ちなみに隣に見える青いフレームも、実は相方が Seria で買ってペインティングしたものだったりします。百均工作夫婦(笑)
あ、棚も Seria で売ってるやつです…
百均とホームセンターさえあれば何でも作れそう…
それにしても最近の百均の品揃えはスゴイですね。完成度も高いし。
何かを作りたい時の材料探しはまず百均からという感じですが、実は家の近所に年内に巨大なホームセンターがオープンするらしいので、今からワクワクしています。
次回工作予告!?
ブログヘッダーの Instagram 画像でネタバレしていますが、「例のアレ」を収めるオリジナルケースを作ろうと企んでいます。
さてどうなることやら…?