大抵の食品には「賞味期限」や「消費期限」が記載されています。
しかし、ふと輸入食品に「Best before」という表現で、日本で言う「賞味期限」に相当する日付が記載されているのを見て、この2つの表現は受け取る感覚が違うなーと感じました。
▲相方セレクトの、わが家の定番パスタ "Barilla SPAGHETTINI" 1.4mm
「期限」はタイムリミットを想起させる
「期限」という言葉を辞書で引くと、言うまでもなく概ね次のような解説になっています。
き げん 【期限】
- その時までに行うように,前もって決められた時期。一定の期間。 「 -が過ぎる」
「提出期限」や「貸出期限」などの例を出すまでもなく、その日付までに「〜しないといけない」という「タイムリミット感」があり、その日付を超えると何か「罪悪感」さえ感じてしまうような気がします。
もちろん、日本での「賞味期限」や「消費期限」の表示の定義や法的な決め事については、下記に記載されている通りで、定義上は「賞味期限」=「Best before」とされているようです。
「Best before」はタイムリミット感を感じない
日本の食品表示の定義はともかく、「Best before」と書いてあると、受け取り方にずいぶんゆとりが生まれ、その日付が過ぎても「罪悪感」は感じません。
図で表すと次のような感じです
実際、「賞味期限」=「Best before」だと知ってから、自分の中での「賞味期限」のとらえ方に心の余裕が生まれました。
「賞味期限」に代わるよい表現はないか?
「期限」という言葉を使うことが、タイムリミット感を想起させているのはまず間違いないでしょう。「Best before」のニュアンスを残して折衷的表現で「賞味推奨期間」とでも言えそうですが、四文字熟語の方がスマートでしょう。
なかなか悩ましい問題です。誰かよい表現をご存知でしたらぜひ教えて下さい。
ちなみに、トップの画像の一番右の画像は、今日、カルディコーヒーで買ってきた MISURA(ミズーラ)の全粒粉クラッカーですが、国によって日付の表記法が違うためか、わざわざ「dd/mm/yy」と書いてあってなかなか親切です。
コストパフォーマンスも高く、甘みがなく薄い塩味でなかなか美味しいです。
追記:
2020年7月22日に、消費者庁から「賞味期限」の愛称・通称コンテスト」と「私の食品ロス削減スローガン and フォトコンテスト」の募集開始が発表されました!
募集期限は2020年9月11日まで。応募方法はなんと Twitter で投稿するだけ、というとても簡単な方法!
愛称・通称の応募要領の抜粋です。
— 消費者庁食品ロス削減 (@caa_nofoodloss) August 4, 2020
このアカウント(@caa_nofoodloss)をフォローのうえ、
・「賞味期限の愛称・通称」としてふさわしい名称
・名称を考えた理由・エピソード又は普及のアイディア
・ハッシュタグ#消費者庁賞味期限
・タグ@caa_nofoodloss
を入力して投稿してください。
「賞味期限」にまつわる誤認や誤解を払拭するための絶好の機会を作ってくれた消費者庁に感謝!
「期限」の誤認・誤解を避けられる名称・呼称のアイディアをぜひ応募したいですね。
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