2011年3月11日以降、自分が何をして何を考えていたか、Twitter のログから追ってみました。
2011.3.11〜3.12
あまりの衝撃に、何も Tweet できなかった。
ただただニュースやネット上を飛び交う情報を収集をしていたように思う。
計画停電の情報に翻弄されていた
当時、関東地方にクライアントを抱えていたため、名古屋にいながらも計画停電の情報に翻弄されていました。関東の計画停電のため、急遽明日の仕事の予定を変更。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月13日
こういうときにこそ、国立情報学研究所等が、政府や電力会社の情報伝達を最高の情報デザイン力でサポートしてほしい。 @jouhouken
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月15日
情報の「伝達方法」に問題があると感じていたため、情報学のプロフェッショナルに期待をしてみたり。
福島第一原子力発電所の深刻な状況をどう打開できるか探っていた
ほんの少しの情報があるだけで、不安や苛立ちを抑えられるはず。責任や面子をとりつくろってる場合でないと思う。可能な限り情報をオープンにして解決に向けて全世界のアイディアをとりいれられないだろうか。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月15日
SETI@homeみたいに、難問を世界中の頭脳を使って短期間で解決する「難問解決クラスター」はできないだろうか。問題を抽象化してパズル化するエンジン部分がキーだろうか。ふとした思いつき。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月15日
ツール化できれば普通に仕事でも使えそう。人力検索やQAサイトをもう一歩か二歩進めてインフラを変えた感じかな?
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月15日
地震が発生した背景のメカニズムを調べていた
日本列島三次元地震波速度構造表示ソフトウェア
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月15日
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/sokudo_kozo/software.php
VRMLによる3次元震源分布表示
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月15日
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/VRML/
これが見たかった。VRMLって懐かしいなー。MacOS X用のプラグインってあるのかな?
福島第一原子力発電所の状況、特にヒューマンエラーを心配していた
どこか赤外線カメラや放射温度計で福島原発の表面温度分布や変化を計測してないだろうか。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月16日
今は東電を批判している場合じゃない。放射線にさらされて文字通り命がけで精神的にも極限状態で対処しているであろう現場の人たちに、どんな支援ができるだろうか。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月16日
桁の読み間違いが生じるくらい追い詰められた状態では、ヒューマンエラーが起きるのが一番コワイ。スリーマイル島のように。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月16日
現場の士気を高めてミスを防ぐためにも、マスコミが全力で東電を応援してほしい。そういうムードを作ってほしい。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月16日
ホントに、現場の人たちに頼るしかない状況なので追い詰めないでほしいです RT @mimochan: @align_centre 極限の状態で現場では動いているわけですし、報道される批判が黙っている人全員の意見のように感じられることもあると思います。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月17日
現場の情報をつかめないもどかしさを感じていた
自分がフォローしているTL上でも解決のためのアイディアや提案がちらほら出てきた。アイディアをハッシュタグで現場に伝えられないかな。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月17日
もはや東電だけの問題ではなく、日本で、世界で総力を上げてリアルタイムに解決すべき問題だと思う。
危機の起きている現場では絶対に強力なリーダーシップを発揮する人が必要なんじゃないかな。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月17日
福島の現場の指揮系統がどんな構成になっているのか知りたい。意思決定プロセスの隠蔽が周りの不安を生むし。
やはりヒューマンエラーによる二次災害が心配だった。やっぱり福島の現場は凡ミスがとても起きやすい状況っぽい。新聞に載ってた退去した作業員の話でも、現場は相当精神的に追い詰められているみたい。この状況でミスを防ぐには?
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月18日
発想の転換で打開策がないか模索していた
逆転の発想をしてみる。何年か後に福島原発の事故を映画化するとしたら、今どんな状況であれば最悪の事態を避けられるストーリーになるか?
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月18日
未来からのプル型思考。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月18日
事象が不確実な中で何が確実で、何が確実じゃないかをまず切り分けたい。長年IT系のトラブル対応をしてきて思うこと。
原発の「リスクコミュニケーション」について探っていた
当時のリンク先はもうないようで、現在はその昔、こんな研究がありました。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月21日
"原子力安全・保安院公募研究 原子力技術リスクC3研究"
http://tokaic3.fc2web.com/indextop.html
- リスクコミュニケーション社会実験「C3(シーキューブ)」 “原子力のリスクを語り合う場”づくり(PDF)
- リスクコミュニケーション活動 | 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所
あたりで関連情報を入手可能。
当時のリンク先はもうないようで、現在はリスクコミュニケーションやリスクの情報デザインについて、そろそろ皆で真剣に考えてもいい頃だと思う。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月21日
"SYNODOS JOURNAL : リスク認知のゆがみ方 筒井淳也"
http://synodos.livedoor.biz/archives/1709490.html
で読める模様。
放射線の情報、特に海に流れだした放射性物質の情報を探していた
当時はまだ、マスコミではほとんど取り上げられていなかった、海流の情報。
大学で海洋物理学を専攻していただけに、とても気になっていました。
放射線モニタリングデータはここにまとまってる↓
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月27日
"東北地方太平洋沖地震関連情報:文部科学省"
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/index.htm
海に漏れ出しているというのに、海流に関する情報が少ないなぁ。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月27日
"気象庁 | 海水温・海流のデータ"
http://j.mp/fYwsBA
"海上保安庁 海洋速報&海流推測図"
http://j.mp/dP0OGY
こんな時はやっぱりJAMSTECだ。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月27日
東北地方太平洋沖地震に関する情報<JAMSTECニュース<独立行政法人海洋研究開発機構
http://j.mp/hJ14rF
縦割り行政への苛立ちとロジスティックスの問題を考えていた。
米軍基地も原発も特定の自治体の問題ではなく、国全体で考えなければならない問題のはず。そのためには各自治体の長が密接に連携して話し合いを繰り返す必要があるんじゃないだろうか。地方分権を目指すならなおさら。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月29日
この問題を国が音頭をとって解決できたらなぁ。
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月29日
"災害時におけるロジスティックス:救援物資・資材の見える化"
http://j.mp/hchnA0
"新潟県中越地震が発生した当初、被災地では救援物資のロジスティクスが混乱を極めた。ただし十日町市だけは例外で、地震発生直後から救援物資の調達、避難所への配送までを円滑に処理できたという。"
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月29日
http://j.mp/fwCBdZ (PDF)
"救援物資のロジスティクスで活躍したのは、地震発生直後に急遽結成された「物資担当チーム」だった。同チームのスタッフ二〇人が持ち寄ったアイデア、そして物流の素人とは思えない現場での的確な判断や行動が救援物資の安定供給につながった。"
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月29日
http://j.mp/fwCBdZ (PDF)
"一方、救援物資を滞留させてしまった被災地にはこのような在庫管理の発想が欠落していた。全国各地から集まった救援物資を庁舎内や近隣の倉庫の空スペースに無秩序に置く。救援物資がどこにどれだけあるのか、在庫数が分からなくなる。"
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月29日
http://j.mp/fwCBdZ (PDF)
"今こそロジスティクスの確立を... - トラックマガジンフルロードブログ"
— Azalush “森あざらし” (@align_centre) 2011年3月29日
http://j.mp/ifpQFg
"今般の東北関東大震災の災害対策では、物流はあってもこのロジスティクスの考え方が決定的に不足していたことは明らかで..."
基本は前向きなソリューションを志向
日頃、IT系トラブルシューティングをしているためか、いかに問題を解決するかを常に考え、発信していたように思います。 根拠のない情報は全てスルー。
結局行動としては何も出来なかったけれど、緊張感をもってとにかく考える日々だったように思います。緊急事態の対処は千差万別ですが、日頃の備えや習慣がモノを言うのも事実。