受難に次ぐ受難の2020年のオーディオ業界の中も、新機種が続々と
波瀾の2020年にリリースされたハイレゾDAP(Digital Audio Player)は、その多くが新型コロナウイルスの影響により生産や開発が数ヶ月遅れるなどして、夏から年末にかけても新機種の発表やリリースが相次ぎましたが、展示会は中国・台湾以外では開催できない状況は依然変わらず。各メーカーや各国の代理店、販売店などは、発売前の新製品の魅力をいかにエンドユーザーに届けるかの模索や、感染対策が行われる中での生産数や流通、在庫の確保などの苦心が続きました。
更には2020年10月、DAPはもとより数多くのデジタルオーディオ機器に採用されているAKM製DACを製造している「旭化成エレクトロニクス延岡工場」の火災という事態が発生。定番ハイエンドDACの「AK4499」「AK4497」を始め、AKM製DACを採用する予定だったDAPやDAC/AMP製品のリリースが大幅に延期を余儀なくされるなど、かつてない受難の年となりました。
- 【速報】延岡の旭化成マイクロシステムで火災 - Miyanichi e-press (2020年10月20日)
- 屋根や壁、一部崩落 旭化成工場火災、火勢弱まる - Miyanichi e-press (2020年10月23日)
- 《独自》自動車大手、年明け大幅減産へ 半導体が工場火災で不足 - 産経ニュース (2020年12月30日)
- 旭化成工場 火元付近を検証 燃え方激しく難航も - Miyanichi e-press (2021年1月19日)
前回の2020年9月版の時点では想像すらできなかった、AKM工場火災の影響が徐々に明るみになってくる中、2020年第4四半期は奇しくもその影響を受けなかった独創的な新機種が相次いでリリース・発表され(その裏では発表できなかった機種もきっと多くあったのではと…)、中国や台湾では各地で大きな展示会も開催されるなど常に話題に事欠かくことはなく、ハイレゾDAPはさらにラインナップが充実する結果となりました。
そして今回、2021年1月上旬の現時点で発表および中国では先行して発売開始されている新機種に加え、前回掲載しきれなかった機種も含めた全74機種(バリエーションを除く)の本体サイズを実寸比でスペックと共に比較した「ハイレゾDAP比較一覧」を2020年1月時点の最新版に更新し公開しました。機種数が増えたため前回より横長の画像になっています…
ハイレゾDAP比較一覧 2020-01-22 版(PNG画像4枚)
Updated at 2021-1-22 (rev.0)
ENTRY (〜$390/〜約4万円)
MID-RANGE ($390〜$900/約4万円〜10万円)