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思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

夏のヘッドホンをサラサラ快適にする「mimimamo」がわりとよいかもしれない件

気軽に装着でき、ダイナミックな音と共にファッションアイテムとしても楽しめるヘッドホンも、夏になると「蒸れる」という弱点があります。
たとえエアコンの効いた室内で使っていても、長時間つけていると蒸れます。

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上のヘッドホン(Skullcandy GRIND)のように、最近は皮膚に触れる部分「イヤーパッド」が通気性の良い材質で出来たものもありますが、ヘッドホンの主流はやはり合成皮革や本皮、起毛生地などで、皮膚や耳にぴったりと密着するため、どんな材質でできていようが蒸れます。

外ではイヤホン(インナーイヤー・ヘッドホンと呼ぶこともありますが)を使えばいいのですが、音のリファレンス(基準)とするのは多くの場合ヘッドホンということもあり、室内では装着も気軽で簡単なヘッドホンを使いたいというシーンは多くあります。

「mimimamo」とは?

そこで今回登場するのが、「mimimamo(ミミマモ)」という製品です。

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これは実は、3月に開催されたe☆イヤホンさん主催の「ポタフェス Limited in 名古屋」の前夜祭に参加してジャンケンでゲットしたものです。

今までずーっと使わずにそのままになっていたんですが、このところの暑さで、ふと「ヘッドホンの蒸れを軽減するのに使えるんじゃ?」と思い出して試してみることにしました。

「mimimamo」を AKG Q701 に装着してみる

手に入れたのは、「Lサイズ」でしたが、実は手持ちのヘッドホンはほとんどオンイヤータイプばかりで、あまりLサイズに合うような大型のヘッドホンを持っていないことが判明。
で、手持ちの中で一番大きな AKG Q701 に装着してみることにしました。

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Q701 | モニターヘッドホン | AKG by HARMAN

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AKG Q701は、ヘッドホンの中では「開放型(オープンエアー型)」という種類に分類され、ハウジング内と外部が空気孔でつながっているので、もともと通気性がよく蒸れにくいのですが(音も盛大に漏れますが)、皮膚に接する部分は起毛素材で汗を吸いやすそうというのもあったので、「mimimamo」を装着するとどうなるのか試してみました。

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パッケージ内はこんな感じで、ユーカリの木からつくられた天然素材の「テンセル®」で出来ているようです。下着のような薄くて伸縮性のある編み方になっています。

「mimimamo」は「L」サイズと「M」サイズがラインナップされていますが、ハウジングの直径が12cm近くある Q701 にはLサイズでもギリギリな感じで、なんとか装着出来ました。
装着後はこんな感じ。

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ちょうど、イヤーパッドの部分のみを覆うかたちで、デザインを損なわずに装着することができました。
もう少しハウジングの小さなヘッドホンだと、「クリーンルームに入る時に頭にかぶるやつ」みたいになってしまって、あまりかっこよくないなーと思っていたので、この位置で固定できたのはラッキーでした。

他の機種への装着例は、メーカーの次のページなどで見られます。

装着方法:スーパーストレッチ・ヘッドホンカバー mimimamo

装着感と音質への影響はいかに?

まず装着感。

薄くサラサラとした素材なので、装着感は非常に気持ちがよいです。特に合成皮革製イヤーパッド「ベタつき」が気になっていた方には特にオススメしたい装着感です。ヘッドホンをつけているという違和感も軽減できそうです。

ちなみに、ハウジング内側の凹んでいるところがフラットになるため、「オーバーイヤー型」ヘッドホンでも「オンイヤー型」のように耳たぶに触れることになりますが、おそらくほとんど気になりません。伸縮性が非常に高く、サラっとした感触で滑りもよいため、個人差はあるとは思いますが、耳たぶにはほとんど違和感を感じませんでした。

ただ、そのサラサラすべすべ感が高いがゆえか、AKG Q701 のように側圧の弱いヘッドホンや、自重が重いヘッドホンの場合は、上を向くとズリズリとズリ下がってきます。普通に座ったり直立した状態では問題ありませんが、後ろに伸びをしたり激しく動いたりすると、ヘッドホンによってはズリ落ちる可能性はあります。

今回は「L」サイズしかないので試していませんが、beats solo2 のように側圧が強めの「オンイヤー型」ヘッドホンの場合は、もう少し違った感想になるかもしれませんねー。

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次に音質。

原理的には、ヘッドホンのドライバーと耳との間に1枚膜を挟むことになるので、変化が全くないわけではありませんが、聴いた感じではスピーカーのサランネットをつけるかどうか+αくらいの差と感じました。

メーカーのQ&Aでも、対応機種一覧で一部の機種の実測値を公表しており、ほんの僅かながら変化はあるようですが、ヘッドホンによってバラつきはあるものの明白に差が出るほどではないようです。

Q and A:スーパーストレッチ・ヘッドホンカバー mimimamo

AKG Q701 はリファレンスヘッドホンという性格上、どちらかと言うとモニター寄りでディティール表現に優れ、やや「高域が刺さりやすい」ヘッドホンですが、実際に装着してみた実感としては、「強いて言えば」高域の刺さりが若干マイルドになったかな?という程度です。

汗をかきやすい人にはイヤホンをオススメします

Amazon のレビューを見ていると、人によって評価のバラつきが大きく、☆1〜5までほぼ同程度ついています。

中には、「汗をかいてもう一度装着しようとすると濡れたままなので、かえって不都合」という感想もあり、なるほど確かにと思いましたが、汗をびっしょりかくくらいの温度ではヘッドホンよりイヤホンを使ったほうがいいんじゃないの?と思います。 (「mimimamo」は洗えるようなので、清潔感は保てそうです)

自分の例では、夏のエアコンの効いた部屋(28℃くらい)で、「mimimamo」装備の AKG Q701 を着けっぱなしで、1時間程でちょっと湿ってきたかなという感じでした。
こればかりは、ヘッドホンのタイプ、温度・湿度、汗のかきやすさなど様々なパラメーターによって差が出る部分なので、一概に「どれくらいの効果がある」と言いづらい部分です。
ただ、肌に当たる部分は間違いなく気持ちよくスリスリしたくなる感じなので、秋〜春なら屋外での使用もOKじゃないかと思います。

ちなみに、職業上ヘッドホンを使う方にとっては、ヘッドホンは消耗品であり、プロ用のヘッドホンはイヤーパッドが交換可能なものがほとんどなので、「mimimamo」を使う必要はほとんどないでしょう。

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[asin:B000TDZOXG:detail] [asin:B000NB076S:detail]

ボロボロになったイヤーパッドの救世主?ただし価格がネック

他にAmazonのレビュー等を見ていて「なるほどなー」と思ったのは、イヤーパッドがボロボロになってしまって交換用パッドが入手できないヘッドホンにかぶせて使うという使い方。一度イヤーパッドが崩れ始めるとどんどんボロボロになっていきますからね。

プロ向けではない普通のヘッドホンは、よほどロングセラーの機種でない限り交換イヤーパッドがなかったり、交換部品が結構な金額だったりします。ただ、「mimimamo」自体も2〜3千円程するので、価格的にはちょっと微妙な感じです。

「ヘッドホンのイヤーパッドカバー」というジャンルには他に類似品がほとんどないので、より安価な素材で半額程度のものができれば、もう少し人に勧めたり試したりしやすい気はします。

ちなみに、e☆イヤホンさんがオンラインショップで毎週末開催している会員限定の「週末特価コーナー」に、ほぼ毎週「mimimamo」がラインナップされているので、少し安く手に入れたい方は、このチャンスをお見逃しなく。(要会員登録)

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ところで、ヘッドホンの「イヤーパッドがいつの間にかボロボロになる現象」は自分自身も何度か経験していますが、最近イヤーパッドがボロボロになるその原因を根本から防ぐことができるというメンテナンス用品を入手したので、こちらも近々レビューしようと思います♪

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