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white croquis

日々の思索のためのクロッキー帳。オーディオやオススメなども。

USB DAC「Soundfort DS-100+」レビュー 〜高性能ヘッドホンアンプ搭載の正統派ハイレゾDAC

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以前、「Soundfort AS-100」というデジタルアンプのレビュー記事を書きましたが、メーカーさんのご好意で同じ筐体のシリーズとなる USB DACDS-100+」のデモ機をお借りして試聴する機会を得ました。

「DS-100/DA-90」のアップデートモデル「DS-100+」

Soundfort(旧DKL)からは、以前「DA-90」「DS-100」という型番で USB DAC が出ていたのは知っていましたが、現行機となるこのモデルは「DS-100+」と「+」がついたアップデート版です。

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前モデルの「DS-100」は「DKL DA-90」の Soundfort ブランドへの移行に伴う型番変更版で、内容は同じだったようですが、メーカーによると「DS-100+」では「DS-100」と比べ内部を大幅に刷新しているとのことです。

DACチップは同じ PCM1798DB で、最大 24bit/96kHz のハイレゾ対応 USB DAC ですが、USBレシーバーの変更で「DS-100」では対応していなかった 88.2kHz に対応し、Async転送モードや、 Windows の ASIO ドライバで DSD 2.8MHz ネイティブ再生にも対応しています。

アナログ段も、ヘッドホンアンプに SONY PHA-2 などにも使われているTI社の超低歪ハイエンドチップ TPA6120A2 を採用して出力も500mW×2に強化され、電源部分も±両電源化した他、スパイク除去回路やノイズフィルターなどでクリーン電源化し、デジタル系とアナログ系も別回路に改められているそうです。

※メーカーサイトの製品ページでは一部表記や写真が旧モデル「DS-100」のままになっているようです。

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解像度が高く音の輪郭がクッキリし、力強く安定感のある音

まず普段のリファレンスとしている SONY の往年のスタジオモニター MDR-Z900 で聴いたファーストインプレッションとしては、「まっすぐな音」「正直な音」といった感じ。

特に中高音域の解像度が高く立体感があり、音の位置や輪郭がクッキリ見えるようなイメージです。 また、低域が思いのほか力強い上にヌケがよく、アタックもキレがよく、ドラムやベースが心地よく聴こえます。高性能ヘッドホンアンプIC「TPA6120A2」がいい仕事をしているようです。

低音〜高音の全域で解像度が高く、音の分離がよく個々の音が埋没することもないため、ダンス系からPops、Jazz、オーケストラなど、ジャンルを問わず安心して聴ける安定感があります。

総じて硬すぎず柔らかすぎず上品な音で、特に女声ボーカルにはピッタリです。男声ボーカルはややタイトに感じるので、中音域により厚みが欲しい場合はウォーム系のヘッドホンと組み合わせてもいいかもしれません。

One Direction - Kiss You (Official)

オーディオ機器としてシンプルに正攻法で作られている印象

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音質も安定感ある正統派といった雰囲気でしたが、機能もシンプルに「DAC+ヘッドホンアンプ+ラインアウト」に徹していて、余計な機能はつけず、正攻法で設計されている印象を受けます。

内部基板もデジタル系とアナログ系が分けられて、無理なく無駄なく整然と配置されています。
お借りしたデモ機の基板には 2014年10月頃の日付が入っていたので、比較的新しい設計のようです。

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DSD対応が Windows のみというのがちょっと惜しい

DSD音源は、Windows のみ ASIO ドライバーでネイティブ再生に対応となっているため、Mac の定番ハイレゾ再生ソフト Audirvana Plus などでは、PCM変換(24bit/88.2kHz)での再生になります。

ただ、このクラス(1万〜2万円)の DAC では DSD 対応はどの機種もほぼ似たような感じなので、DSD音源の普及状況からしても、無理に DSD over PCM(DoP) に対応してコストがはね上がるよりは、PCM での安定感やアナログ段に力を注いだ方が総合的には音質的メリットが大きいという判断なのかもしれません。

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ちなみに、PC上では 32bit と認識されますが、DAC 自体は 24bit なので対応する音源は最大24bitです。USBインターフェイスの SA9027 が 32bit に対応しているため 32bit と表示されてしまうようですが、PC上でのデバイス名も機種名ではなく「USB Audio Interface」と表示されるなど、若干詰めが甘い部分があるようです。

ヘッドホンアンプの性能の高さが際立ち、このクラスではコストパフォーマンスが高い

このクラスの据置型 USB DAC として比較対象になるのは、

で示すように、

あたりになると思いますが、スペック上は、DACチップ PCM1798DB (S/N: 123dB) およびヘッドホンアンプの性能において「DS-100+」が群を抜いています。もちろん単純にS/Nだけで音質が決まるわけではありませんが。

ヘッドホンアンプICの「TPA6120A2 (S/N:120dB)」は、SONY PHA-½ の他、最近発表された Acoustic Research のハイレゾDAP「AR-M2」など、高級ポータブル機にも採用実績の多い音質に定評あるチップで、「ヘッドホンアンプとして」聴いた感想としても、完成度が高く感じます。

今回は、ラインアウトについては評価できていませんが、主にヘッドホンで聴くのがメインという方には「DS-100+」は、かなりオススメの機種と言えそうです。

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付録からのステップアップや、PCオーディオ/ハイレゾ入門にも好適

昨年レビューした『DigiFi』誌 No.15〜16 付録の USB DDCDAC も付録としてはかなり音質がよいのに驚きましたが、比較するとその差は如実で、「DS-100+」は1ランク、2ランク上の音質といった感じです。
雑誌の付録からのステップアップや、本格的にPCオーディオやハイレゾを楽しむための入門機としてはうってつけではないかと思います。

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