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思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

『DigiFi』誌 No.15 付録のD/Dコンバーター用ケースを自作してみた

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以前から何度か取り上げ、

前回、

で予告した、『DigiFi』No.15 付録の D/D コンバーター用アルミケースですが、ひとまず「それっぽい」ものが出来上がりました。

Stereo SoundオンラインストアのNo.15専用ケースの安い方は完売してしまったようなので、自作してみようという方には参考になるかもしれません。

No.15単体用に使えそうなアルミケースを探す

No.15(DDC)と No.16(DAC)は基板で連結できるようになっているので、連結した状態でケースに収めるか、それぞれ単体でケースに収めるか迷うところですが、組み合わせの自由度や設置場所の省スペース化などの点から、今回は単体用のケースを作ることにしました。

また、外部からのノイズを抑える点からもプラスチックよりは金属製がいいなーと思いながら、基板の寸法を参考にネットで色々探してみて、見た目の良さ(←コレ重要)なども考慮して最終的にたどりついたのが、タカチ電機工業の「MX3-11-8GS(新型番:MX-3-11-8SG)」という上下分割型のアルミケース。価格や加工のしやすさなどの点から、前後が樹脂パネルのタイプを選択しました。

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次のオンラインショップなどで税別710円程度で入手できます。

寸法的には、基板が少し飛び出す形になり、樹脂のフタが少し厚みがあるのでちょっと心配ですが、外形寸法内には収まっているので削ればなんとかなるかな?と。

ケースに基板をどうマウントするか

ケースが決まった次は、基板のマウント方法。基板におよそ 5mm 程度のスペーサーをかませば RCA コネクタの高さがちょうどよい感じになりそうなので、高さ 5mm の六角ナットを挟めばよさそうですが、アルミケースに穴を高精度で開ける必要があり、基板の出っ張り具合など位置決めが面倒そうなので、今回は高さ 5.1mm の「貼り付けボス」を使いました。

「貼り付けボス」で固定した状態がコチラ

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あとはフタに穴を開けてうまく閉まるように調整です。

フタの穴あけは比較的スムーズに進んだものの…

フタの穴あけは、ドリルで穴を開けてRCAジャック部の穴を裏側から面取りカッターで面取りし、USBポートの角穴はヤスリがけするだけなので、比較的スムーズに進んだのですが、問題は、フタの厚みが思ったよりも厚く、RCAジャック部分が基板から飛び出しているために干渉し、そのままではフタが閉まらない!ということ(汗

そこで、最近家の近所に出来たホームセンターに走り、次のような回転砥石を買ってきて、フタの裏側の干渉箇所をガリガリと削りました。

[asin:B000GB8XJS:detail]

一部削りすぎて表側に膨らみが出来てしまいましたが(汗、なんとかフタが閉まるようになりました。

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あとは、これを組立てます。

フタを組み付けてラベルを貼って完成!

そして組み上がったのがコチラ。

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RCAジャックもUSBコネクタもいい感じにピタリとハマりました。
ただこのままではシンプル過ぎるので、各コネクタ部に PC TEPRA PRO の透明テープでラベルを作って貼ってみました。

[asin:B000HC8EAO:detail]

そして完成したのがコチラ。

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なかなか「それっぽく」なりました(^o^)/

反対側と裏側はこんな感じ。ゴム足を貼り付けました。

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材料費はあわせて税込1,200円弱。Stereo Sound 純正のアルミケースが 5,000 円とか 16,200 円 とかするので、1/5〜1/13 程度の費用で出来ました。

また、『DigiFi』No.16 の D/A コンバーターも基板サイズは同じなので、同じケースで作れるんじゃないかと思います。

製作時のポイント

今回の作り方では、貼り付けボスで先に基板をケースに貼り付けてから採寸してフタの穴開け位置を決めています。手で貼り付ける以上、どうしても誤差が生じるので、先にフタに穴を開けてからケースに基板を取り付けようとするとハマる可能性があります。ケースの底に穴を開けて六角ナット等で固定する場合もたぶん同様でしょう。

その点さえ気をつければ、比較的スムーズに制作できるんじゃないかと思います。
これからケースを自作してみようという方の参考になれば幸いです。

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上のような中華プアオーディオシステム(^^; に接続して試してみましたが、音質面で1点非常に気になる重大な問題(ジッターノイズ?)が生じているので、別途記事を書く予定です。

追記(2014.11.21):

上の写真にもある S.M.S.L. 社製のハイレゾDAC「Sanskrit」の同軸デジタル入力に接続した場合、Sanskrit に採用されているSPDI/F用デジタルI/Fチップ WM8805 の特性で、88.2kHz, 96kHz の信号にノイズが乗ったり音がブツブツ途切れる現象が生じるようです。USB接続では非常なクリアな音なので、同軸デジタルケーブルやUSBケーブル、再生端末を変えてをあれこれ試してみましたが、結果は同じでした。

DigiFi 編集部に問い合わせて基板を交換してもらっても再現したので、うちの環境固有の問題のようでした。詳細は、No.16 発売後のレビュー記事および、Sanskrit のレビュー記事で書こうと思います。

オススメUSBケーブル(ステレオサウンドオンラインストア限定)

↓これオススメです。長らく欠品していて、つい先日再入荷したばかりの人気商品のなので、気になる方は早めにゲットをオススメします。

追記

『DigiFi』No.16 用のケースも作りました♪

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