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white croquis

日々の思索のためのクロッキー帳。オーディオやオススメなども。

『Stereo』誌8月号付録のスピーカーをムック付録のエンクロジャーで作ってみる 〜組立て&プチ改造編

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前回の試作・テスト編に続き、ようやくスピーカーの本組み立てを行いました。

2014年版スピーカー工作の基本&実例集 (ONTOMO MOOK)

2014年版スピーカー工作の基本&実例集 (ONTOMO MOOK)

試作でのテスト結果をもとにリニアフェーズ(タイムアラインメント)仕様にプチ改造

前回のテストで、ウーファーを少し前に出してトゥイーターと音源位置を揃える方式で特に聴感上違和感がなかったため、本番もキットの標準構成と前面バッフルのユニット上下を逆にして、トゥイーターを上、ウーファーを下にし、ウーファーにスペーサーを挟んで前に出すことにしました。

ただ、ウーファーを前に出すと、付属の固定用タッピングネジでは長さが足りないのと、スペーサーの材質を後で変更するために何度かウーファーを取り外す可能性があることを考慮し、タッピングネジではネジ穴を舐めてしまうので、前面バッフルの裏面にナットを取り付け、ボルト or ネジ&ナットでウーファーを固定することにしました。

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用意した材料

近くのホームセンターにスペーサーに適した素材を探しに行きましたが、その店には硬質コルク等はなく、天然ゴムの10mm厚の板くらいしか見つからなかったので、結局次の資材を買ってきました。

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ウーファーの固定用には、長さ M3×20mm のトラス小ネジがブロンズ仕上げになっていて色的にもよさげでした。しかもちょうど8個入り!

用意した道具

今回の加工・組立てに使ったのは次の道具です。

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左の写真のオレンジ色のヘラは、懐かしのインスタントレタリング用のヘラですが、木工用ボンドでの糊づけに便利なのでよく使っています。その隣の緑軸のものは鉄筆。小学生時代から未だに使い続けている年季物。前回は段ボール結合具に折れ線を入れるのに使いましたが、今回はゴム板に印をつけるのに使いました。
右の写真の電動ドリルは、高校生ぐらいの時に買ったものですが、実家に置きっぱなしになっていたのを夜中に車を飛ばして回収してきました。これがなければ、今回の「プチ改造」はできませんでした。ドリルは一家に1台あると便利です。

ゴムのスペーサーを加工し、ナットを前面バッフル裏に固定

まず天然ゴムの10mm厚、100×100 mm の板ですが、とにかくゴム臭い!
バケツの水に浸して一晩放置してみましたがあまり変わらず… 時間がたてば徐々に薄らいでいくはずなので、初めは我慢するしかありません。まず外寸にあわせてカットし、前面バッフルの板をあてがって円形に鉄筆で印をつけ、印にそってカッターナイフで慎重に穴を切り抜いていきます。

さらに、前面バッフルのネジ穴を M3 のネジが通るように、Φ3.2mm のドリルヘッドで穴を拡大し(キット標準はΦ2mm)、裏側にナットをゼリー状瞬間接着剤で固定しました。
MDF(Medium Density Fiber)ボードに瞬間接着剤というのは表面剥離の可能性があるのでよくないよなーとは思いましたが、砥石系のドリルヘッドを持ちあわせておらず「座ぐり」ができないので、やむを得ずそのまま接着し、ネジを通してキツイところがないか確認。

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一旦ここで、ドライバーユニットを取り付けて仮組みしてみます。

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なかなかいい感じです。

エンクロージャーの組立て

あとは、エンクロージャーをムックの説明に沿って木工用ボンドで接着し、組み立てていきます。キットのパーツのカッティング精度が非常に高いので、一発でピタリと寸分違わず組み合わさるので非常に気持ちがよいです。

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そして、最後の側面バッフルを接着後に2台重ね、ダンベルを重しにして一晩放置。

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ドライバーユニットを取り付けてついに完成

ウーファーのスペーサーは、エッジでの回折低減のために左右と上部の角を面取りし、トゥイーターとの干渉部を切り抜いた上で、ウーファーとともに取り付けました。前面バッフルの裏に固定したナットが外れないように慎重に締め付けていきます。(実は1個所、恐れていた表面剥離でナットが外れてしまいましたが、なんとかリカバリー^^;;)

そして、ついに完成したのがこちら!

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ゴムのスペーサーの面取りがちょっと雑になってしまいましたが、全体的には黒いゴムのおかげで標準キットよりも見た目の精悍さが出ていい感じです。

仕上げにペーパーがけが必要になるかもと思って、サンドペーパーを用意していましたが、早く音が聴きたかったので、ひとまずそのままの状態でデジタルアンプ(Topping VX1)に接続。

段ボール試作機以上に立体的な音!

肝心の音質ですが、前回の段ボール製の試作機よりも当然ながら中低域に芯のある音になり、ボーカルなどもより前に出てきて、奥行き感、立体感が向上しました。
特に管楽器、弦楽器、男性ボーカルの響きがとても美しく感じます。

低域もバスレフポートの共振周波数 100Hz 辺りで歯切れのいい低音が出ています。仕様上重低音は期待できないので、前回同様サブウーファーで低域を補強しましたが、サブウーファーのレベルも前回よりもかなり下げた状態でバランスよく鳴りました。

設置場所の関係上、リビング・ダイニングソファ(ファミレス風配置)の自分の席すぐ後ろのパーティションラック上に設置しましたが、ボーカルや効果音などがとてもリアルで、思わず振り返ってしまいます。

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このキットはスピーカー工作が初めての人でも(自分もそうですが)手軽に色々遊べます。工作が好きな方なら、ドライバーユニットが付録の『Stereo』誌とあわせて買って損はないでしょう。オススメです。

ステレオ 2014年8月号

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2014年版スピーカー工作の基本&実例集 (ONTOMO MOOK)

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まだまだ次があります!

実はまだこれで完成形ではありません。次の展開を考えて「とあるパーツ」を何種類か手配しているので、その比較、前面バッフルの改良などを予定しています。乞うご期待!

おまけ情報

先日、このキットのイベントが行われた、愛知県刈谷市の「本の王国 刈谷」には、今、デジタルアンプ「LXA-OT3」が付録の『Stereo』誌1月号も山積みになっています!デジタルアンプ「LXA-OT3」を入手しそびれた方は、JR/名鉄刈谷駅からすぐの「本の王国 刈谷店」へお急ぎください!オーディオ雑誌コーナーが異様に充実しています。

ステレオ2014年1月号

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