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Fluffy white croquis

日々の思索のためのクロッキー帳。オーディオやオススメなども。

final audio design の「イヤホン組立キット」がかなりイイ感じ

オーディオ Music 道具 工作・DIY Tips レビュー

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以前の記事、

iPhone 付属の「Apple EarPods」と「KOSS The Plug」 - Fluffy white croquis

で最後に触れた、気になるイヤホン「final audio design イヤホン組立キット」ですが、どうしても気になったのと、ジャストシステムズの Just MyShop 会員優待価格で(ATOKShuriken を使っていたので)通常より少し安く手に入るということで、増税前にゲットしました。

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で、ようやく組み立てを終えたので、少しレビューをしてみたいと思います。

組立キットのベースは「Heaven II」?

外観や価格帯から見ても、おそらく同社のBA(バランスド・アーマチュア)型エントリーモデル「Heaven II」がベースではないかと思われます。
とは言っても、「Heaven II」と同一ではなく、音導管が取り外し可能で開口部(フィルタ)がメッシュ状になっており、スポンジを詰め換えることで音質をチューニングできるようになっているため、チューニング次第で「Heaven II」と同等以上の音質が期待できます。(下図の赤枠箇所が相違点)

組立にはプラモデルが作れる程度の器用さは必要かも

キットの内容は次の通りで、ハンダ付けは不要。
箱のなかには丁寧な写真付きマニュアルと部品、接着剤、竹串、ピンセットが入っています。

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早速、マニュアルを見ながら組み立てていきます。

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基本的には接着剤(セメダイン スーパーX2)で部品を固定、隙間を充填していくので、接着剤の粘性を考慮して竹串につける量を見計らいながら塗布していきます。
この、接着剤をどの程度竹串につけるかが、模型作り等に慣れていないとちょっと難しいところかもしれません。

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鼻息で飛んでいきそうな小さな部品もあるので、慎重に行います。

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アセンブリを組み立てた後、全体を組み立てて形としてはひとまず完成。
この後、接着剤の乾燥のため24時間放置します。

まずは素性を知るためにサウンドチェック

1日放置して乾燥させ、いよいよ音を出してみました。まずはフィルタなしで「素性のチェック」と「イヤーピースの選択」をします。

イヤーピースの選択でかなり音が変わる

イヤーピースは、下の写真のように遮音性が高く球形に近い「Aタイプ」、共振音が少なくカップ型の「Bタイプ」それぞれ S, M, L の3サイズが付属しています。

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自分の場合、これまで使ったカナル型イヤホンでは、たいてい「Bタイプ」形状の一番大きいものがフィットして低音がしっかり聞こえるのですが、このイヤホンで順に試していったところ、最も低音までしっかり出て帯域バランスがよくしっくりきたのが、Aタイプの S サイズでした。これは意外でした。

他のカナル型イヤホンでよく使っている「Bタイプ」形状や「Aタイプ」でも L や M サイズでは低音域が充分聴こえずにスカスカでしたが、「Aタイプ」の S サイズでは超低音までしっかり聴こえます。普段のイヤホンより少し耳の奥に突っ込んだ位置でフィットする感じです。

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20Hz〜17kHz 以上まで余裕で再生するワイドレンジ

次に、先日記事で書いた、

ヘッドホン/イヤホンを YouTube で簡単サウンドチェック♪ - Fluffy white croquis

YouTube 動画音声で、再生可能周波数/可聴周波数のチェックをしてみました。

まず、いきなり20Hzの超低音からしっかり聴こえて驚きました。歪み感の少ない締りのある低音です。BAドライバー機は低音が弱いという先入観がありましたが、見事に覆されました。そのまま YouTube の上限 16kHz まで鳴らし切りました。

続いて、16kHz 以上の音を上記記事リンク先のサイトでチェックすると、今までは手持ちのヘッドホンではスタジオモニター「MDR-Z900」でしか聴こえなかった 17kHz も余裕で聴こえ、18kHz もかすかに聴こえます。さすがは BAドライバー。

チューニングが楽しい!

この組立キットの醍醐味は、組み立てた後、自分で「チューニング」できる点にあります。
下の写真のように、付属の6種類のチューニング用スポンジを音導管に、単体または複数組み合わせて押し込み、特に高音域の特性を調整できるようになっています。

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再生機器に応じてチューニングを変えるのもいいかも

最初は Mac に接続した USB DAC(Roland UA-20)のヘッドホン出力でテストし、一番密度の高いスポンジでちょうどよい感でした。しかし、その状態で iPhone 5c に挿し変えると、USB DAC と比べて音が全体的に柔らかくぼやけてしまったため、より密度の低いスポンジに変えてみたところ、解像度や音場感が向上しました。
チューニングで随分変わるので、再生する機器の特性にあわせてイヤホンのチューニングを行うのがよいのかもしれません。

説明書では、付属の素材以外を使ったチューニングも可能と謳ってあり、しばらくいろいろ遊べそうです。

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ジャンルを選ばないオールラウンダーかも?

手持ちの iTunes ライブラリやハイレゾ音源など、色々なジャンルの曲を聴いてみましたが、全般に音の解像度や音の分離がよく、音像定位や音場感がしっかりしています。手持ちのヘッドホン/イヤホンの中では、スタジオモニターの「MDR-Z900」に近いキャラクター・特性に感じました。

高音〜中音域は全般的にシャープな印象で、ストリングスやパーカッション等は輪郭がクッキリ出て気持ちよいです。
女声ヴォーカルは「素」の状態では「さ行」が強く出すぎる感がありますが、スポンジによるチューニングである程度抑えこめました。

重低音〜超低音の多いダンス系ミュージックでも、芯のしっかりした歪み感の少ないクリアな重低音のビートや、20Hz近い超低音シンセベースの「ブルンブルン感」も充分楽しめます。

コストパフォーマンスは高い

全般として中〜低域の男声ヴォーカルの帯域の量感がちょっと物足りない感じがしますが、どのジャンルの音楽でも充分楽しむことができ、価格からするとコストパフォーマンスはかなり高そうです。

エージングやチューニング次第でもさらに改善できそうなので、もう少し色々いじってみたい感じで、当面はこの機種を中心に使いそうです。

ちょっと遊んでみるのにも、とことん付き合うのにももってこいの機種です♪

一昔前に、オーディオ機器の展示会等でよくデモに使われていた Eagles の “Hotel California” ライブ盤も、見事な鳴らしっぷりで聴かせてくれます。

Hotel California

Hotel California