ふと思いついたことのメモ。
例えば会社などで何か仕事をしている人(同僚や後輩、部下など)に、「今、何をやっているの?」と聞く代わりに「今、何の準備をしているの?」と聞いてみるとどうだろう。
手順に従って行うタイプの仕事のほとんどは必然性のある動作の連続で成り立っていると思います。でも、それを行う人は単純に教えられたり決められた手順に従っているだけで、ひとつひとつの動作の意味を理解していないかも知れません。
その状態で理解しているかを確認するために「今、何をやっているの?」とか「今、どの工程をやっているの?」と聞いても、単純に「手順にあるこの工程をやっている」と答えるだけかもしれず、その工程の意味を理解していなくても答えられてしまいそうです。
そこで、「今、何の準備をしているの?」と聞いた場合、今やっていることを次にやることからさかのぼって答えなければならないので、少なくとも何かを考えて答えなければいけなくなるでしょう。また、今行っている工程が次の工程の前工程であることを説明する過程で、その工程の必然性を自ずと理解してもらえるかも知れません。
こうすることで、バックキャスティング型あるいは未来からのプル型などと呼ばれるパターンで考える習慣をつけられるのではないかなと。
(goo blog より移植)