white croquis

思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

「枠」と「可能性」と「妄想」

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀 脳活用法スペシャル」がとても興味深く面白かった。(再放送は5月5日深夜) 番組に合わせて、日経ビジネス Onlineにも記事が載っている。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080425/154159/?P=1 脳の働…

動機や欲求の源はエントロピー増大の法則?

人間を含む動物の行動を引き起こす動機や欲求は、自然界の普遍の原理、エントロピー増大の法則で知られる「熱力学第二法則」に従って生じているのではないかと思えてきた。以前、自分のもう一つのブログで、こんなことを書いていた。 「納得」はたとえ非論理…

Amazonのショッピングカートが携帯から全部見えるようになった!

以前、もう一つのブログで「http://blog.goo.ne.jp/woodywood/e/1e973ea419c00f3e73ed2fbd5c2182fb」というエントリーを書いた時、携帯でショッピングカートを見ると、すぐに買う商品は見られるけど「カートに保存した商品」が見られないのが欠点としていた…

安心感

様々な物事について、自分が思いついたり考えたりしているそのほとんどについて、同じ次元で議論できる人があいにく身の周りにはほとんどいない。 そのため、「これはこういうことじゃないのかな」「これはこうするといいんじゃないのかな」と自分で考えてい…

今日買った本:Think! 2007秋号他

Think! no.23東洋経済新報社Amazonビジネス書/誌は基本的にあまり好きじゃないけど、東洋経済新報社の『Think!』だけは例外。誌名通り、考える技術を鍛えるための雑誌で、「ビジネストレーニング誌」とは言うものの、より普遍的に使える考え方やスキルを扱…

BusinessはBusy-ness!?

MacOS Xに標準搭載されているOxford英英辞典によると、「Business」という語の起源はこう書いてある。 ORIGIN Old English bisignis (see busy , -ness ). The sense in Old English was [anxiety] ; the sense [the state of being busy] was used from Mid…

メトロポリタン・ミュージアム♪

「東京メトロ」の名前の由来となる「メトロ(metro)」はパリの地下鉄のこと。元々はフランス語の「chemin de fer métropolitain」を略したもので首都鉄道とか都市鉄道という意味。必ずしも「地下を走る鉄道」という意味ではないらしい。 「metro」が「metro…

「科学的」であること

「科学的」という言葉には2種類の意味があるように思う。 客観性、普遍性を持った科学に基づく本来の意味での「“科学”的」 科学風、学術風であるという意味での「科学“的”」 前者はいわゆる正真正銘の科学。後者は前者を含む場合もあるけど、一見科学のよう…

名前は大事

今日買った本。ネーミングの掟と極意 (エンジニア道場)作者:開米 瑞浩翔泳社Amazon@IT自分戦略研究所の連載、「ITエンジニアにも必要な国語力」「図解言語実践テクニック」などでおなじみのアイデアクラフト 開米氏の新刊。情報を取り扱う能力(情報リテラシ…

書評『システム現象学―オートポイエーシスの第四領域』

[asin:4788510030:detail] 書店で衝動買いして、しばらく積ん読状態だったのを掘り起こして読み始めたところ。 読み始めてすぐ、個人的にここ数年で最大のヒットを予感した。 現象学者が語る現象学よりもずっとわかりやすい。 現象学~認知科学~システム論…

書評『英語の誤訳―開国が生んだ言葉の誤解』

英語の誤訳―開国が生んだ言葉の誤解 (丸善ライブラリー)作者:尾形 尊信丸善Amazon 明治の初めに日本語に訳された英語の誤訳の中で、その後の日本の社会に弊害をもたらしているかもしれない19の単語について、建設会社で海外での駐在経験のある筆者の経験談を…

書評『戦略思考ができない日本人』

[asin:4480059024:detail] 論の根拠は別としても、その内容のほとんどに納得できてしまう。 欧米人と日本人の考え方は違うと言ってもどう違うのか、どうして違うのか、よく言われそうなおよそ一通りのことが網羅されていて、読み物としても一つの見方として…

今日の買い物と気象レーダー

今日の帰り際に名古屋駅前のジュンク堂で、先週から目を付けていた新刊、河本英夫『システム現象学 オートポイエーシスの第四領域』(新曜社)を購入。 [asin:4788510030:detail] 雨が少し降っていたので、携帯で気象レーダーをチェックし、雨の領域が通過した…

書評『考えることの科学―推論の認知心理学への招待』

考えることの科学―推論の認知心理学への招待 (中公新書)作者:市川 伸一中央公論新社Amazon 物事を考えようとするときに、基礎体力として知っておきたい内容。メタ思考のための重要なヒント。手頃なので会社の同僚や後輩によく勧めている。 「考える」とはど…

書評『メタ認知的アプローチによる学ぶ技術』

メタ認知的アプローチによる学ぶ技術作者:アルベルト オリヴェリオ創元社Amazon 「学ぶ」という行為・プロセスがどのような原理に基づいているのか、認知科学・認知心理学の知見から非常に明快に解説されている。 「学習法」ではなく「学習法を学ぶ方法」の…

書評『認知意味論の新展開―メタファーとメトニミー』

[asin:4327257206:detail] 数年前、本屋で衝動買いした、人生を変えたかも知れない一冊。 人間は表象の言葉(記号)ではなく実はメタファーでコミュニケーションや思考をしているという話。『ユーザーイリュージョン―意識という幻想』に出てきた「会話の木」…

書評『疑似科学と科学の哲学』

疑似科学と科学の哲学作者:伊勢田 哲治名古屋大学出版会Amazon 「科学的方法論」を人に説明するのに何かいいネタないかな…と探していて見つけた本。帯書きは「疑似科学を通して科学を見る」。 先に「ト」だとか「ト」じゃないとか決めつけない、ニュートラル…

書評『ユーザーイリュージョン―意識という幻想』

ユーザーイリュージョン―意識という幻想作者:トール ノーレットランダーシュ紀伊國屋書店Amazon 「意識は0.5秒遅れてやってくる」 これはおもしろかった。 情報の本質、言語やコミュニケーションの本質について、熱力学第二法則、情報理論をバックグラウンド…

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