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思索と探索のクロッキー帳。オーディオや音楽の話題、レビューなども。

「Meze 11 Neo」「Meze 12 Classics」レビュー 〜どこまでもナチュラルなイヤホンの1つの完成形

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昨今は国内外より様々なイヤホンが発売されており、1万円以下の数千円のリーズナブルな価格帯でも、非常に優れた音を出すものが増えてきました。

そんな中で、個人的に「これは!」と思うイヤホンに出会いました。

東欧ルーマニアの逸品「Meze」

「Meze(メゼ)」というメーカー名は、多くの方は初めて聞く名前かもしれませんが、東欧のルーマニアに本拠地をおく、ウッドハウジングのヘッドホンやイヤホンを中心に開発・販売しているオーディオメーカーです。

これまでの Meze のイヤホンやヘッドホンは、木のぬくもりを感じるような柔らかで深みのあるサウンドが特徴で、ある意味個性的な機種として一部で人気を集めていました。個人的に Meze というメーカーを知ったのも、「Meze 11 Classics」というイヤホンの陰影表現のよさにハマって購入したのがきっかけでした。

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Meze 11 Classics

しかし、2015年の暮れに「Meze 99 Classics」というヘッドホンが発売されてから、状況は一変しました。
音質、デザインともに一新された「Meze 99 Classics」は、その洗練されたデザインと音質により世界中で高く評価され、デザインやオーディオの数々の賞を受賞することとなりました。

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Meze 99 Classics /出典:https://www.mezeaudio.com/

そして、その Meze 99 Classics のサウンドを受け継ぐかのように作られたイヤホンが、今回紹介する「Meze 11 Neo」と「Meze 12 Classics」です。

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左から:11 Deco, 11 Classics, 11 Neo, 12 Classics

Meze 99 Classics の音を受け継ぐ、「Meze 11 Neo」と「Meze 12 Classics」

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イヤホンのエージングを静音化する「Burn-in Bottle」を作ってみた

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オーディオ用語(オーディオ界隈で語られる用語)に「エージング (Aging)」というものがあります。

エージング」については、以前にもこのブログで何度か触れていますが、英語圏では "Burn-in" とも称され、主にスピーカーやイヤホン・ヘッドホンのドライバーなど可動部(振動板やそれにつながる部品)の動きを、新品の状態から一定期間以上音を鳴らしてほぐしたりすることで、機器が本来持つ性能を引き出そうという試みや結果としての状態を指したりします。

エージング」には、こうした物理的な変化の側面以外にも、ちょうど新しいメガネを作った時など、初めは違和感があったものが徐々に慣れていくように、脳が新しい機器の音に慣れる「心理的エージング」も含んで語られることもあり、「物理的エージング」も含めてその有無や真偽を巡って、しばしば論争になることもあります。

今回はそれはさておき、新しく買ったイヤホンに「物理的エージング」を行うために、身近なもので簡単に作ることができる便利な道具と作り方を紹介したいと思います。

イヤホンのエージング時の難点「うるさい」

イヤホンの「エージング」は、概ね「ピンクノイズ」と呼ばれるノイズや音楽を、何十時間、場合によっては何百時間流し続けるため、電車の中での音漏れと同様に「シャー」という音が四六時中流れ続けます。簡単に言えば「うるさい」です。

このエージング中の「うるさい音」をほぼ無音化してしまおうというのが、今回紹介する「バーンイン・ボトル(Burn-in bottle)」です。 名前は勝手につけました(笑)

注目した素材はガラス瓶と栓

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Beats 新エントリーヘッドホン「Beats EP」レビュー 〜 Beats の皮を被った Apple 製品?〜

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去る 2016年9月8日(日本時間)に、予定通り3.5mmヘッドホン端子が廃止された「iPhone 7, iPhone 7 Plus」が発表され、賛否両論が飛び交っていますが、今回は、その影で何の宣伝もなく突如オンラインの Apple Store に現れた謎のヘッドホン「Beats EP」を(おそらく)最速で発注しゲットしたので、そのレビューです。

正直な所この「Beat EP」、今までの「Beats のヘッドホン」のイメージを(良い意味で)根底から覆しそうなヘッドホンです。

プレスリリースにも登場しなかった「Beats EP」

Apple のイベントに合わせて、Apple が 2014年に買収した Beats by dr.dre ブランドのプレスリリースにて、BeatsXSolo3 WirelessPowerBeats3 Wireless の3機種が発表されましたが、そこでは「Beats EP」は取り上げられていません。

おそらく、今回のプレスリリースは iPhone 7 からヘッドホンジャックが廃止されたことを受けて、「ワイヤレス機」に絞ったものだったためだろうと推測されますが、各メディアは基本的にプレスリリースをもとに新製品ニュースを掲載するため、未だに「Beats EP」だけは、国内大手メディアでも一切紹介されていないままとなっています。

では、どうして「Beats EP」気づいたかというと、自分が昨年 iPhone 6s を購入した関係で、iPhone 7 にはそれほど関心がなかったのと、Ligntning 端子からアダプタを介して USB DAC を接続してハイレゾ音源を再生可能な環境をすでに構築済みで、ヘッドホンジャックがなくなっても別に困らない人だったためです。

それゆえ、発表後にオンラインの Apple Store が再オープンするや否や、多くの人がおそらく iPhone 7 のページに向かったであろう所を、自分は「アクセサリ」のページに直行しました(笑)

最速で「Beats EP」をゲット!

Apple Storeの「アクセサリ」のページで最初に見たかったのは、Lightning 端子を3.5mmオーディオジャックに変換するケーブルで、この製品はその時点ではまだ発注できない状態でした。(数日後に発注しましたがw)

そして、ふと開いてみた「ヘッドフォン&スピーカー」のページに、Beats ブランドの見覚えのない機種が…

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